臨戦態勢

2004年5月8日 雑感・所感
 現在5月10日。

 うちには現在4つのPCがある。ふたつはもう使っておらず、残りふたつを各自が自分専用に使っている。うちのはノート、私のはデスクトップ。昨夜、何とはなしにうちのがノートPCに向っているときに後ろでごろごろしていた。うちのがPCを開く場所は居間兼寝室だから。ごろごろしつつうちののPCにふと目をやると、かちゅ〜しゃを使用中。かちゅ〜しゃには巡回スレが入っていて、うちのが普段どんなスレを見ているのかが、図らずしも垣間見えてしまった。不倫・浮気板のスレがふたつ……。ゴルァ! と私が言っても無理はなかろう。なんでそんなとこ見てるんじゃ! そういうことをしてるってことかい!? いや、別に病気さえ持ち込まなければしてもいいのだが。セックスレスだし。すると、うちのは逆切れ。覗くなよ! お前が見るなら俺も見る! と私のPCに行き、私はちらっと垣間見ただけでそのときに目に止まった不倫・浮気板について突っ込んだだけなのに、うちのは私のかちゅ〜しゃ巡回スレを全部見やがった。見られて困るスレはないからいいのだが。けれどうちのは、なんじゃこりゃ、と。私が主に常駐しているのは化粧板・鬼女板・家庭板。化粧とダラ奥系しか入っていない鬼女はともかく、家庭板の内容にちょっとカチンときた模様。常から私はうちのに、臨戦態勢ばっちりだね、と苦笑しつつ小莫迦にされている。それは家庭板で対トメ・コトメスレを読んでいるからだ。しかしそのトメコトメ系スレの多さに呆れたらしい。まだ籍も入れてなくて姑も小姑もなかろうに、なんでこんなに読んでるんだよ! 理由など訊くまでもなかろう。今後籍を入れた後の対策及びイメトレの為である。大体うちのと結婚すれば、漏れなくウトメとコトメふたりがついてくる。しかも手強そうなコトメたち。しかもうちのは長男。備えあれば憂いなし。嫁、特に長男嫁には戦う相手が多いのだ。取得スレ一覧に並ぶスレタイの中の、トメ、という単語がうちのには解らなかったらしい。まあ、普通はそうかもしれない。訊いてきたのは、うちのトメ様世界一、を見たときだ。トメって何? 姑のこと。世界一スレを入れてあるのは、仲良くする気もあるのだ、トメ次第だがな、のアピールである。コトメ世界一スレもあれば余計にアピール度が増しただろうが、どうやらそういうスレがないということは、世にはいいコトメが少ないということなのだろう。

 ついでにうちのは私のIEお気に入り迄くまなくチェックしていった。私はそこ迄見ていないのに。ちらっとうちののかちゅ〜しゃの中身が見えてしまっただけなのに。止めてもマウスを動かすうちのの手は止まらず、適当な名前で隠してあったお気に入りエロサイトも見られてしまった。うちのは軽く驚いていた。私のお気に入りエロサイトはどれもSM系だから。きっとまだその趣味が残っているのか、と思ったのだろう。性的嗜好は変えられるものではないのだ。別に良いではないか。それを生活に持ち込んでいる訳でなし。それともうちのとしては、それを持ち込んででもセックスレスを解消したいのか。無理だ。付き合い始めた頃、私の性的嗜好にうちのが合わせてくれていたこともある。けれど無理を感じた。うちのはとことんノーマルであり、上手くリードはしてくれない。こちらがリードしようにもノーマルなうちのは、そんなことしたら痛いのでは? 幾ら相手が望んでいるとはいえ可哀相では? と思うようで流れが止まる。そうなると、ノーマルではダメという訳でもない私が譲ることになる。このすれ違いがレスの原因ではないけれど、レスなのにお気に入りにエロサイトが入っていたことは、やっぱりうちのにはキツかっただろうか。知らん。止めても見たがったのはうちのだ。

 ウトメとコトメの話に戻り。うちののコトメは手強そうだ。長く付き合っている彼氏はいるが結婚話が出ていない、双方に結婚願望の薄い友人カップルがおり、その友人にウトメとコトメの話をしたことがある。コトメと私の会話を幾つか披露すると、ひぃ、と言っていた。以前うちのに、うちのの出身地の地域住民性を訊いたことがある。曰く、客にはにこにこと手厚く歓迎するものの客が帰ったら客の品定めをする、とのこと。それは住民性なのか? 単に嫌な奴らなのではないのか? 激しく疑問である。1度、にこにこと手厚く歓迎はされたが、その後の品定めで私はどのような評価を受けたのだろう。そもそも手厚い歓迎の中でも少なからず攻防戦はあったりしたので、かなり気になる。うちののコトメ2から2度、こんな言葉が出てきた。黒猫ちゃんは本当にうちののことが好きなのねえ。好きだ。が、しかし。まるでその言われようだと、私ひとりがうちのの尻を追い掛け回しているようではないか。失礼な。このことをうちのに言うと、姉さんは日頃の俺らの生活を見ていないからだよ、と流された。ヘタレ旦那にならないよう、教育の必要性を感じた。私もうちののことは好きだが、多分うちのの方が私のことを好きなのではないか、と思えることが往々にある。例えば、私が東風荘で遊んでいるときに、一緒にコンビニに行きたいうちのの方が待っていたり、一緒に布団に入ったときにはスキンシップ取りたさにうちのの方が私に抱きついてきたり。

 最近ちょっと気がついた。どうも精神的なところで男女性が逆になっている部分があるのではないか。布団の中での抱きつきもそのひとつ。他にはうちのが私の女性雑誌を読んでいるときに私は競艇漫画を読んでいたり、うちのがテレビを見ているときに私が麻雀をしていたり。生活に問題はないけれどときには、これって……、と思わなくもない。男らしさ・女らしさ、という言葉は嫌いだ。微妙にズレが生じているところで、うちでは男らしさや女らしさをお互いに求めずに済んでいるのかもしれないので、これはこれでいいのか。問題は他者である。周囲はうちのに男らしさを求め、私には女らしさを求める。鬱陶しいったらこの上ない。求めてくるのはトメ・コトメ。前にうちのが電話でトメだかコトメだかから、部屋は綺麗にしているの? あんたは綺麗好きだから、みたいなことを言われたらしい。暗に私への嫌味である。トメ・コトメ・コトメ旦那がうちに来たとき、私は精一杯の掃除をしたがそれでもまだ汚いと思われたようで、因って私の掃除は行き届いていない、と考えられている様子。実際に住んでいる私らがいいと思っているのだから余計なお世話だ。臨戦態勢をより固める為、スレ巡回は日課となっている。

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