素朴で可愛い物
2004年4月23日 メイク・ファッション・ピアス 現在、4月24日。
昨日は沢山の荷物が届いた。某ネットオークションでの落札物の数々。その中のひとつに、例のアンティーク・バッグがあった。一番に箱を開ける。樟脳の香りが漂ったことで、このバッグが大切に保管されていたことが解った。箱の中の袋を開けるとバッグ登場。可愛い……。うん。大枚を叩いた甲斐があった。出品者に一昨日撮影しておいた私のコレクションの写真を添付して、お礼のメールを出した。撮影時に改めて数えたら、私の蒐集数は7点。7枚の画像とメールの内容に出品者が返信をくれた。その中にまたしても有力情報。その昔は呉服屋で取扱われていたらしき気配が。そのうちアンティーク着物の店を回ってみよう。確かにこのバッグ、デザインによっては和装にも充分対応できる。昨日届いたバッグが8点目。一体40年程前にどれくらいこのバッグが出荷されたのか、如何せん殆ど情報が出回っていない為、皆目見当がつかない。何色ものビーズが使われている物、単色の物、布地に柄や刺繍が入っている物。がま口の素材や形も様々だ。年内に後ふたつ手にして、蒐集数が2桁になればかなりラッキーだろう。どうしてこんなに愛らしいバッグが廃れてしまったのか。当時はそれなりの価格だったらしいことも関係しているだろうし、時代の流れもあったのだろう。このバッグのビーズは全て縫い付けではなく、貼り付けになっている。貼り付けであることは一長一短。長所は纏めて幾つものビーズを縫い付けてあるものと違い、ひとつ取れたら雪崩式に取れてしまうことはない点。短所は縫い付けに比べて布地との密着が甘い点。この短所が時代の流れに反したのだと思う。扱いが雑になることでこのバッグは、ビーズが落ちて無残な姿になる。作りはしっかりしていて丈夫だけれど、装飾性が高い分、その装飾性がなくなってきたときには悲惨だ。それに引き換え、帆布製などのシンプルなバッグは装飾性が低いこともあり飽き難いし、洗濯機でざぶざぶ洗える。世の中が利便性を求めた結果が、このバッグの衰退に無関係ではあるまい。また女性の社会進出により、女性の持ち歩く物が増えたことも関係ありそうだ。このバッグは小さい。通勤に使うには余りにも不便だ。
数年前、ヴァネッサ・ブリューノやコキュからスパンコールを存分に使ったバッグが発売され、かなり流行った。私も少し惹かれたものの結局買わず終い。スパンコールはひとつひとつの縫い付けではなく纏めての縫い付けだったし、折れたスパンコールには哀愁を感じるから。そしてプラスチックのビーズと違って、スパンコールは過剰に煌びやかで……。プラスチック・ビーズの控えめな存在感の対極がスパンコールのような気がする。スパンコールはスパンコールで好きなのだけれど、これでもかと言わんばかりに付けられた存在を主張し過ぎている物は、鞄でも服でも好きではない。可愛いけれど、私が持つ物ではないな、と思った。私が好きなのは、素朴な可愛さなのだ。蒐集しているアンティーク・バッグも、一澤帆布も、帆布メインのポーターも皆素朴。のだめバッグもシンプルで素朴。これ迄に趣味が変わってきたように、これからも変わっていくかもしれない。取り敢えず、20代後半になってからは、素朴で可愛い物が好きになったようだ。
一見お天使・中身小悪魔・魂はロックを思い描き、再びガーリッシュ路線を目指し始めた私に届いた他の落札物の大半はスパッツだ。どうもスパッツはガーリッシュらしいから。この知識を得た時点ではイマイチ理解できなかったのだけれど、ネットでいろんなスパッツを見ているうちに納得できてきた。私の脳内に於いてスパッツは10年以上進化していなかったらしい。スパッツ=モモヒキよりは恰好悪くない防寒着。時代は変わり、スパッツも可愛い物が多くなっていた。頑張って早く着こなしを覚えよう。そういえば。以前の職場は滅茶苦茶お堅い地味な職場だったのに、お洒落な人が多かった。先日書いたガーリッシュなオバサンもだし、他にもセレクト物の無地の服をメインに上手く着回していた人や、アンティーク物も取り入れつつ華奢な体型をカバーし且つ活かしていろんな恰好をしていた人。最も印象に残っているのは、隣の部署の私より数歳上の人だ。彼女はお洒落に気を遣っている感じが殆どしないのに、相当に凄い着こなしをする人だった。最初は特に意識していなかったけれど、或る日気がついた。その日、彼女は半端丈のパンツ姿でその裾からフリルが見えた。気になったので訊いたら、下にドロワーズを穿いているとのこと。ドロワーズ! コスプレでも何でもなく、自然にそのアイテムを普段のファッションに取り入れられるなんて凄過ぎる!
彼女をよくよく見ていると、いつもスッピンなのにデスクの上には無造作にシャネルのシャドウが置かれていたり、ペタ靴から10cm位のヒール迄いろんな靴を履いていたり。人目を惹く恰好ではないけれど、常に何処かにポイントを置いて無駄な装飾をしない引き算メインのファッションだったと記憶している。メイクもファッションも足し算は簡単。引き算が難しい。その計算を他者に簡単には悟られずにやってのけるなんて兵としか言いようがない。私はまだ足したり引いたり試行錯誤中。自分の定番ファッションは作らずに、定番服は作りたいと思っていたりする。コスメもそう。定番アイテムはあれど、いつも同じメイクはダメ。そんな風にありたいと思いつつ、まだ辿り着けていない。30歳迄には落ち着きたいのだけれど、落ち着いたら終わりな気もするし難しいところである。コスメ。昨日、久々に電話でスティラの限定パレットを予約した。ここ暫く魅力ある限定品がどのブランドからも出てきておらず色物は買っていなかったので、引き取りがかなり楽しみ。アナスイのネイルケアキットも迷った末に見送ったし。アユーラのネイルキットは内容と金額のバランスが悪くて見送り、イプサの今の限定品はボディケア物なのでやはり見送り。アユーラでは今、一定額以上の買い物での日傘プレゼントをしているようだ。イプサでもまたやるかな、と思いアユーラの日傘は今のところ考えていない。この間、雑誌で見たケイタの日傘は可愛かったなあ。私が数年前、タクシーに置き忘れてきてしまったケイタの金魚柄の傘はどうなったのだろう。あれは本当に惜しいことをした。日焼けして筋がついて使い物にならなくなった、ヴィヴィアンの傘2本と同じくらいに悔しい。昨日の銀行巡りの途中で、日傘を差している人を数人見かけた。もうそんな季節らしい。素朴で可愛い綿素材の日傘が欲しくなってきた。
昨日は沢山の荷物が届いた。某ネットオークションでの落札物の数々。その中のひとつに、例のアンティーク・バッグがあった。一番に箱を開ける。樟脳の香りが漂ったことで、このバッグが大切に保管されていたことが解った。箱の中の袋を開けるとバッグ登場。可愛い……。うん。大枚を叩いた甲斐があった。出品者に一昨日撮影しておいた私のコレクションの写真を添付して、お礼のメールを出した。撮影時に改めて数えたら、私の蒐集数は7点。7枚の画像とメールの内容に出品者が返信をくれた。その中にまたしても有力情報。その昔は呉服屋で取扱われていたらしき気配が。そのうちアンティーク着物の店を回ってみよう。確かにこのバッグ、デザインによっては和装にも充分対応できる。昨日届いたバッグが8点目。一体40年程前にどれくらいこのバッグが出荷されたのか、如何せん殆ど情報が出回っていない為、皆目見当がつかない。何色ものビーズが使われている物、単色の物、布地に柄や刺繍が入っている物。がま口の素材や形も様々だ。年内に後ふたつ手にして、蒐集数が2桁になればかなりラッキーだろう。どうしてこんなに愛らしいバッグが廃れてしまったのか。当時はそれなりの価格だったらしいことも関係しているだろうし、時代の流れもあったのだろう。このバッグのビーズは全て縫い付けではなく、貼り付けになっている。貼り付けであることは一長一短。長所は纏めて幾つものビーズを縫い付けてあるものと違い、ひとつ取れたら雪崩式に取れてしまうことはない点。短所は縫い付けに比べて布地との密着が甘い点。この短所が時代の流れに反したのだと思う。扱いが雑になることでこのバッグは、ビーズが落ちて無残な姿になる。作りはしっかりしていて丈夫だけれど、装飾性が高い分、その装飾性がなくなってきたときには悲惨だ。それに引き換え、帆布製などのシンプルなバッグは装飾性が低いこともあり飽き難いし、洗濯機でざぶざぶ洗える。世の中が利便性を求めた結果が、このバッグの衰退に無関係ではあるまい。また女性の社会進出により、女性の持ち歩く物が増えたことも関係ありそうだ。このバッグは小さい。通勤に使うには余りにも不便だ。
数年前、ヴァネッサ・ブリューノやコキュからスパンコールを存分に使ったバッグが発売され、かなり流行った。私も少し惹かれたものの結局買わず終い。スパンコールはひとつひとつの縫い付けではなく纏めての縫い付けだったし、折れたスパンコールには哀愁を感じるから。そしてプラスチックのビーズと違って、スパンコールは過剰に煌びやかで……。プラスチック・ビーズの控えめな存在感の対極がスパンコールのような気がする。スパンコールはスパンコールで好きなのだけれど、これでもかと言わんばかりに付けられた存在を主張し過ぎている物は、鞄でも服でも好きではない。可愛いけれど、私が持つ物ではないな、と思った。私が好きなのは、素朴な可愛さなのだ。蒐集しているアンティーク・バッグも、一澤帆布も、帆布メインのポーターも皆素朴。のだめバッグもシンプルで素朴。これ迄に趣味が変わってきたように、これからも変わっていくかもしれない。取り敢えず、20代後半になってからは、素朴で可愛い物が好きになったようだ。
一見お天使・中身小悪魔・魂はロックを思い描き、再びガーリッシュ路線を目指し始めた私に届いた他の落札物の大半はスパッツだ。どうもスパッツはガーリッシュらしいから。この知識を得た時点ではイマイチ理解できなかったのだけれど、ネットでいろんなスパッツを見ているうちに納得できてきた。私の脳内に於いてスパッツは10年以上進化していなかったらしい。スパッツ=モモヒキよりは恰好悪くない防寒着。時代は変わり、スパッツも可愛い物が多くなっていた。頑張って早く着こなしを覚えよう。そういえば。以前の職場は滅茶苦茶お堅い地味な職場だったのに、お洒落な人が多かった。先日書いたガーリッシュなオバサンもだし、他にもセレクト物の無地の服をメインに上手く着回していた人や、アンティーク物も取り入れつつ華奢な体型をカバーし且つ活かしていろんな恰好をしていた人。最も印象に残っているのは、隣の部署の私より数歳上の人だ。彼女はお洒落に気を遣っている感じが殆どしないのに、相当に凄い着こなしをする人だった。最初は特に意識していなかったけれど、或る日気がついた。その日、彼女は半端丈のパンツ姿でその裾からフリルが見えた。気になったので訊いたら、下にドロワーズを穿いているとのこと。ドロワーズ! コスプレでも何でもなく、自然にそのアイテムを普段のファッションに取り入れられるなんて凄過ぎる!
彼女をよくよく見ていると、いつもスッピンなのにデスクの上には無造作にシャネルのシャドウが置かれていたり、ペタ靴から10cm位のヒール迄いろんな靴を履いていたり。人目を惹く恰好ではないけれど、常に何処かにポイントを置いて無駄な装飾をしない引き算メインのファッションだったと記憶している。メイクもファッションも足し算は簡単。引き算が難しい。その計算を他者に簡単には悟られずにやってのけるなんて兵としか言いようがない。私はまだ足したり引いたり試行錯誤中。自分の定番ファッションは作らずに、定番服は作りたいと思っていたりする。コスメもそう。定番アイテムはあれど、いつも同じメイクはダメ。そんな風にありたいと思いつつ、まだ辿り着けていない。30歳迄には落ち着きたいのだけれど、落ち着いたら終わりな気もするし難しいところである。コスメ。昨日、久々に電話でスティラの限定パレットを予約した。ここ暫く魅力ある限定品がどのブランドからも出てきておらず色物は買っていなかったので、引き取りがかなり楽しみ。アナスイのネイルケアキットも迷った末に見送ったし。アユーラのネイルキットは内容と金額のバランスが悪くて見送り、イプサの今の限定品はボディケア物なのでやはり見送り。アユーラでは今、一定額以上の買い物での日傘プレゼントをしているようだ。イプサでもまたやるかな、と思いアユーラの日傘は今のところ考えていない。この間、雑誌で見たケイタの日傘は可愛かったなあ。私が数年前、タクシーに置き忘れてきてしまったケイタの金魚柄の傘はどうなったのだろう。あれは本当に惜しいことをした。日焼けして筋がついて使い物にならなくなった、ヴィヴィアンの傘2本と同じくらいに悔しい。昨日の銀行巡りの途中で、日傘を差している人を数人見かけた。もうそんな季節らしい。素朴で可愛い綿素材の日傘が欲しくなってきた。
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