入浴していないけれど、春物衣類に着替えてみた。所有衣類をざっと見て、もうこれは着ないだろ、という服を重ねてきてみた。履き心地の悪い靴下も合わせて。現在の私の恰好。かつて某女性芸能人らが某ブランドから、ブランド・イメージが下がるからうちの服を着てTVに出てくれるな、というクレームをもらったという。この噂を耳にして暫くして某演歌歌手がTVでそのブランドの服を着ていたのを見たのだが、あれはいいのか? そんな訳で、私は芸能人でも何でもないけれどトンデモなセンスの人間に着られているのか、とプレスが嘆かないように、ブランド名を伏せて書く。某のベロア地ボルドーキャミ+某の抹茶色半袖ニット+某のマルチボーダー綿ニットカーディガン+ノーブランドの縞馬柄スパッツ+ノーブランドのニットプリントの膝下丈ストレッチスカート+某の紺色靴下。1枚1枚重ねる毎に鏡を見ていたのだが、スパッツを穿いた瞬間、爆笑。可笑しい。可笑し過ぎる。更にスカートを穿いて、最後に靴下を履いたらもう腹が引き攣ってきた。笑い過ぎて。今、うちに強盗が入ったとする。うちのは朝帰りだと言うので、いる人間は私ひとり。きっと殺されない。足りない子だと思われて哀れまれるに違いない。それ位にケッタイ極まりない恰好をしている。今着ている服は、次のゴミの日に出す予定の物ばかり。それにしても何だ、このスパッツは。絶対に私の趣味ではない。きっと親がくれてしまった物なのだろう。縞馬柄スパッツってだけで、笑いを誘う。ヤバイ。宇宙ヤバイ。惜しいのが色だ。黄味を帯びたベージュと抹茶色と焦げ茶。これがピンクと黒なら神に誓ってもっと笑えた筈。神なんかいないがな。それ以外の物は1品1品を見る限りでは、特に問題を感じない。しかしキャミの除き、その他の服は着てみると問題点が解る。半袖ニットの抹茶色。似合わん。しかも脇がややキツい。綿ニットカーディガン。マルチボーダーだが最も多く使われている色がオレンジ。これも肌をくすんで見えさせる。スカート。ヒップの部分がパツパツ。靴下。履いているうちに踵がずれてくる。スパッツ。上記の通り。

 当分は入浴をせずともこんな感じで哀れみを誘う恰好をして、衣類を減らしつつ洗濯物も出さない方向で行きたい。昨日の日記に書いた分類は、要らない衣類の処分が済んでからにしよう。と、表を作り始めてから思った。以前、所有衣類一覧表をブランド別に作ったことがあるのに、少し前に削除してしまった。あれから衣類はなくなった物あり、増えた物ありで多少内容は変わっているが、もう1度作る、という作業がとても面倒に思えてきたのだ。それにつけても今の私は面白過ぎる。この日記を書くにあたり、PCデスクの椅子の上で胡坐をかいている。足元がよく見える。ニット柄をプリントしたスカートの裾から覗くスパッツ。そこから10cm程肌が見え、その下にずれてきている色褪せた靴下。嗚呼、愉快愉快。……笑っていないと情けなくて泪が出てきそうな恰好だ。ピーコがこの姿を見たら吐くかもしれない。ドン小西にさえも吐かれそうだ。ドン小西って何処から湧いてきた人なんだろう。たまにワイドショーを見ると出ている。あんな後ろひとつ結び野郎にファッション・チェックされたくない。友人とも話していて共通した意見。彼に評論されるだけでその芸能人の格が下がる気がする。先日、某ネットオークションで某ブランドのカテゴリを見ていたところ、この名前を検索単語に使っている人がいて激しく笑った。しかも大量出品。ひたすら並ぶこの名前。でもって、入札がほぼ皆無。どういう意図で以って、この名を検索単語に入れるのか全く解らない。解りたくもないからどうでもいいっちゃあ、どうでもいい。ただ、笑わせてくれて有難う、と。

 ファッション雑誌について何度か書いて、某巨大掲示板の数板数スレで「装苑」の存在を思い出した。学生時代に毎月購読していたけれど、目の保養にしかならなかった記憶しかない。だって、私は裁縫が苦手だから。だって、出てくる服が高いから。だって、あんな着こなしを街中でしていたら浮くから。可愛いなあ、恰好いいなあ、と思える着こなしを見せる雑誌が「装苑」を始め幾つかある。あるのだけれど、99%以上の確率で決して真似をしてはならない恰好なのだ。浮くから。街中で浮いた恰好をしたくないと思ってしまうのは、やはり日本人的発想なのだろう。我が道を邁進していた頃にギャルソンに嵌った。嵌ってワードローブにギャルソンが増え、それらを着てみた……ところで行くところがない。シンプル+αな物ならまだ着られるが、インパクトのある物だと着る私自身に照れが出てしまう。照れてしまって外に着て行けない、かと言って部屋着やパジャマの値段ではない。当然の如く、持て余すに至った。実家にあるギャルソンの黒いバルーンラップスカートを思い出した。そのうち取り戻せるかな。あれは頑張れば街中でも穿けそうな気がする。ゴスロリな人々が街を堂々と闊歩する世の中になってくれたから。勿体無いことをしてしまった東横綱はギャルソンの白衣風白コート。被りのコートで着脱が面倒だった故に放置していたら日に焼けて着られなくなってしまったのだ。西横綱はツモリのコレクション物白ベロアロングスカート。私には流石に丈が長過ぎた。ヒールを履くことに慣れればどうにかなるだろうか。東横綱はもうないけれど、西横綱はこれまた実家に。取り戻したい1品。東西には特に意味なし。

 大関はギャルソンのミニワンピース。これは私の行儀が悪くてスリット部分が裂けてダメにしてしまった物。しかも修繕できない素材。もう片方の大関はこれまたギャルソンの靴とマフラー。これは購入して帰宅する迄の間に何処かで落としたか忘れたか盗られたかして失くしてしまった物。思い出しても自分の迂闊さが悔しい。書き出してみると、ツモリのスカートを除いてギャルソンばかりだ。手元にあるギャルソンで活躍してくれているのはネイビーの半袖カットソーのみか。チェックのバルーンスカートはハレの日用なので、活躍、とは言えない。ギャルソンから卒業できて、本当に良かった。ギャルソンの何がつらいって、家で洗濯できない上に特殊な素材が多い為にクリーニング代が高くつくことだ。貧乏人には綿素材が鉄則! ……数年前のチェックとフリルのシリーズは可愛かったなあ。欲しかったなあ。でもギャルソンは小悪魔ではない罠。むしろ悪魔。小悪魔の服はアナスイ辺り。某巨大掲示板某板にてガーリーな服を追求するスレを発見した。かつての「olive」のような路線。手持ちの衣類に小悪魔服は殆どない。無難を含めガーリーに括られる物か、パンキッシュな物が多い。ストラップシューズ好きがガーリーの特徴のひとつかもしれない。該当スレ曰く、ガーリーは精神らしいが。嶽本野ばらをロリからガーリーに移行させた感じか。言っていることは似たようなものだったから。

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