現在4月5日。

 某うぷろだでDLした「情熱大陸」の安野モヨコ特集をやっと見た。自宅はともかく仕事部屋が小悪魔! 本人は当然のことながらロンパースちゃんではなく、小悪魔でもなかったけれど心掛けが小悪魔っぽくて参考になってしまった。なってしまった、というのは本来そんな番組ではないから。私が思ったモヨコの心掛けの小悪魔っぽさ。その日のメイクが決まらなければ仕事もパシッと決まらない、という部分。仕事をするだけなのにメイクとファッションに拘る。しかも必ず10cmヒールを履く。必然性がないのに10cmヒールは小悪魔要素のひとつな気がする。因みに私は10cmのヒールなんかもってはいない。か、買うか……? ショート丈の毛皮のコートも小悪魔っぽかった。うん。小悪魔に毛皮は似合う。むしろ必須アイテム。しかもショート丈ってのが小悪魔らしい。ここ迄要素を満たしていながら、何故にモヨコは小悪魔ではないのか。それは造作も然ることながらやはり、所帯、が見え隠れするからだ。監督の為に、仕事に出る前に昼食を用意する場面があった。小悪魔は人に尽くしてはならない気がする。尽くすにしても、結果として人の役に立っちゃった、であり、わざわざ他者の為に行動などしてはならない。小悪魔の行動原理は、自分が楽しいから、でなくては。頽廃的享楽趣味。一番楽しいのはビール呑みながら麻雀打ってるとき、と軽く言ってのける加賀まりこ。これぞ小悪魔。因ってモヨコのインテリア趣味及びメイクやファッションへの拘りは小悪魔的であっても、もっと底の方にあるべき小悪魔要素が欠けていて失格。

 「月曜日のユカ」は未見だけれど、評判を聞くに主人公はかなりの小悪魔っぷりを発揮しているらしい。そして主人公を演じた加賀まりこの当時も今のようなオバチャン・テイストは皆無で、ひたすらに小悪魔な外見を駆使して小悪魔な行動をしていたようだ。当時の彼女の画像をネットで見たことがある。確かに小悪魔。今も彼女の外見はかなり小悪魔だと思う。惜しむらくはたまに性格に滲み出るオバチャンっぽさ。年月とはなんと惨いものなのだろう。人間、生涯一小悪魔でいることは不可能なのだろうか。黒澤優もそのうち母親宜しくオバチャンっぽくなってしまうのだろうか。悲しい。黒澤優→葉月理緒菜→広田レオナという私の小悪魔年代別理想は、未だその先が見出せていない。加賀まりこを広田レオナの先に置くことはできない。オバチャン・テイストさえなければ……。黒澤優も広田レオナも、何もしなくても男女共に人々が何故か傅いてしまうような雰囲気を持ち合わせている。昔はともかく、今の加賀まりこにその雰囲気はない。小悪魔たるもの、親っ跳ねに振り込んでも悔しがったりしてはならないのだ。広田レオナの旦那は吹越満。広田レオナ曰く、結婚してくれなきゃ死んじゃう! とプロポーズされ、死んじゃうのは可哀相だなあ、と思って結婚したとか。こうでなければ! ここ迄相手に言わしめさせてこその小悪魔なのだ。……私には到底無理そうなのが悲しい。泪を禁じ得ないくらいに悲しい。

 今迄の日記の中で、小悪魔要素のひとつとして乳の大きさを挙げてきた。ふと気付いたのだが、黒澤優はそれ程乳は大きくない気がする。葉月理緒菜に至ってはヌード写真集で披露したように貧乳だ。因みに私の乳も葉月レベル。乳の大きさはもしかしたら小悪魔の条件への重大要素ではなく、附属要素なのかもしれない。貧乳でも小悪魔になれる可能性はありそうだ。一縷の希望、発見か! 貧乳でも小悪魔実現可能とする。葉月理緒菜と私の違いを考えてみよう。歳は同じ。これはどうでもいいことで、それはさて置き、違い……色気か。乳に頼らない色気。常に眠たげな目にポイントがありそうだ。私も常に眠たげである。しかし本当にいつも眠いからであり、天性の眠たげな目元ではない。小悪魔の目は眠たげならいいというものではなく、パッチリしていればいいというものでもない。気だるげな色気がそこには必要だ。この、気だるげ要素が私にはない。私にあるのは、だるそう、であり決して、気だるげ、とは似ても似つかないものである。だるさ、という共通点はありながら大きく違うそれの正体は一体何なのだろう。ダラか。私の醸し出すダラ加減が敗因なのか。

 気だるげながらも意志の強そうな色気のある目。作為的にどうこうできるものではなさそうだ。整形したって作り出せっこなさそうな目。うーむ。これに似たものを作り出す残された手段は、心掛け、しかなさそうだ。似たもの、しか作れなさそうなのがまた悲しいけれど。ぼんやりしつつ感情を余り感じさせない、けれど強い眼力を持っていそうなそれに、ダラな心が出てはならない。ダラは小悪魔には禁忌だ。頽廃的享楽を楽しむ人に、ダラな気持ちは皆無だろう。ダラ要素を消し去らなければ。ダラを消し去りつつ、シャキになってもいけない。その匙加減が何とも難しそうだ。ダラやシャキの持つ生活感を失くす。これか! と起きたてのパジャマ姿でスラメタ聴きつつ煙草片手にこれを書いている私。小悪魔はパジャマなんて着ていなさそうだよなあ。寝るときは裸かシースルーやレースをふんだんに使ったベビードールを着ていそうだ。和製小悪魔なら浴衣。私のようにパジャマのゴムが伸びてきたからといって、ゴムを入れ替えもせずにちょっと引っ張り出して結んで調整など小悪魔にあるまじき行為だろう。しかもパジャマの素材がネル。ネル素材はパジャマはもとより、小悪魔なら普段も着てはならない気がする。自分の持っている衣類を思い返す。ネル素材、多いな。ああ、トレーナーやパーカも着なさそうだ。小悪魔なら。HR/HMも小悪魔は聴かない気がする。逆に嫌っていそう。よく解らないけれど、テクノとかハウスとか、若しくはクラシックを好みそうである。私が持っているハウス……某巨大掲示板発のムネオハウスくらいだ。ダメにも程がある。遠い。小悪魔への道のりは、私には余りに遠い。ならば方向転換をして天使というのはどうだろう。天使もHR/HMは嫌いっぽい。そもそも私は天使っぽさには憧れていないし。私が小悪魔になりたいのは何故だろう。他者を翻弄できそうだからか? そう考えると、私の諸事情を肯定してしまう理由を欲しているかのようだ。違う! 生活感のない色気が欲しいだけなのだ! 何から頑張ればいいのかよく考えてみよう。考える、という行為こそが小悪魔らしくないのは解っている。解っているけれど、天性の小悪魔要素を持ち合わせていない今の私にできるのは考えること、そして努力だけだ。

BGM/「Kill Again」「Overt Enemy」「Love To Hate」など

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