久々に入浴。バスソルトはローズ。小悪魔だから……ではない。うちはユニットバスであり、体の疲れ云々を気にしなければ、シャワーで済ますのが妥当だ。なのにお湯を張ったのは、単に垢すりをするにあたり汗をかこうという試みの為だ。今日の夕方の入浴。準備は昨日の夜から始めた。まず顔の産毛処理。髪を丁寧に梳かして埃などを取り除く。左耳の新規ピアスホールをファーストピアスに変更。ついでに手指の爪をスクエアオフに鑢かけし、足の爪を切った。今日は強力なクレンジングクリームとウエットティッシュとクレンジングシートを駆使して顔の汚れを取り除き、その後角質排除のジェルでマッサージ。歯磨きも普段使っている物ではなく、たまにしか使わない脂取り用美白歯磨き粉を使用。首から上を綺麗にし、湯船につかった。自然に腰を落とした状態では狭くて、足が伸ばせないのがちょっとつらいけれどそれは我慢。縁に並べてあるシャンプーなどのバスグッズを退かし、頭を擡げてどうにか足を伸ばす。後焚きはできないのでお湯が温くなってきたら少し流して、その分熱いお湯を追加。それを数度繰り返したけれど、今日はかなり寒かった所為か体が冷えていて汗をかくには至らなかった。仕方がないので発汗を待たずに垢すり開始。

 体を洗う順番はいつも、左腕→右腕→上半身前面→上半身背面→尻周り→右足→左足。垢すりのときは上半身背面が最後になる。順番通りに擦ると、何処もかしこも出るわ出るわ、ぽろぽろと。自分の手で届く範囲を済ませてからうちのを呼び、背中をこすってもらった。他者の手による垢すりは自分の手でするよりも気持ちいいものだと、昔は思っていた。間違っていた……。うちのがしてくれる垢すりはぬるい。もっとガシガシ擦って欲しいのに、ちょっと肌に赤味が差してくると終わりにしてしまうのだ。結局は硬い体に鞭して腕を背中に回して、やっとのことで自分でやり直すことになる。それでもどうしても届かない部分はあるので、うちのの協力は有難い。うちのは私の背中を擦りつつ、湯船に浮かんだ老廃物を見つつ、汚い汚い、と騒いでいた。汚い臭い、とうちのが煩いから風呂に入ったのだ。文句を言わないで戴きたい。自分の体臭には鈍くなるもので自身では全く感じないけれど、数日入浴しないでいるとうちのが臭がる。解らん。解らんけれど、臭い、と言うのだから臭いのだろう。私が傍にいないのに寝言で、臭い臭い、とぶつぶつ言っていたこともあった。常の私はそんなに迄も臭いのか……。

 垢すり終了後、軽石で肘・膝・足裏をごしごしと擦り、お湯を排水溝に流し湯船を軽く洗ってからプレシャンプー。多めにつけて指の腹でわしわしと洗う。ぽかぽかしてきて気持ちいいけれど、このとき首と肩に相当な負担がかかる。唐辛子成分が入っている為、肌に流れてくると痛いのだ。だから思いっ切り上体を反らしてわしわし。プレシャンプーを洗い流して洗顔をして、ボディブラシで体を洗う。体を洗うにはボディブラシかナイロンタオルに限る、というのが私の持論だ。その他の素材のタオルやスポンジでは洗った気がしない。許容できるその他の素材は精々糸瓜くらいだ。けれどナイロンタオルは肌に宜しくないらしい。なので長年ボディブラシを使用している。このボディブラシにも拘りがあり、馬毛が大半を占めていなければならない。豚毛では柔らかすぎるのだ。馬・豚混毛のやや硬いくらいのコシのある物がいい。ボディブラシに某巨大掲示板某板某スレで教わった、残り香の少ない既に何度もリピートしているボディソープをつけてがしがしと洗う。垢すりの行き届いていない背中は特に念入りに。上半身を洗い終えたところでシャンプー。手指で泡立ててからシャンプーブラシ使用。昔はシャンプーブラシの使用に抵抗があったけれど、今となっては手放せない。指の腹でわしわし+シャンプーブラシでゴシゴシ。このふたつの手順を踏んでやっと頭皮が綺麗になった気になれる。コンディショナーを髪に馴染ませ、先日美容院でやってもらったように頭皮を指圧し、そのまま下半身を洗う。下半身を洗い終えてからコンディショナーを流す。このときはシャンプーを流すときの2〜3倍の時間をかける。そして体の泡を洗い流して、足裏洗浄剤で足の指の間迄、丁寧に手で洗う。最後に顔をもう一度洗い、輪郭周りの髪にもシャワーをかけて入浴終了。

 シャワーを止めてタオルを手にしたら、最初に手指の爪に溜まった石鹸滓を取る。そして同じく手指の爪の甘皮を軽く押し、取れる皮は取ってしまう。その後、髪と体の水気を取る。このとき、決してタオルで擦ってはならない。あくまで水気を押さえ取るだけに留める。ここ迄終えてやっと風呂場を出て下着を着けてスキンケアに取り掛かる。今夜のスキンケアは精製水でのカルキ流し→WHでTゾーン拭き取り→ロゼットの無添加化粧液→エテュセのナイトアミュレットパウダー。髪にはアリミノのヘアクリームトリートメント。それからピアスを全て外し、ホール周辺を精製水を染み込ませたコットンで拭き取り、初めて右イヤロブの新規ホールにファーストではないピアスを装着してみた。違和感なし。ホールは無事に完成したと思って良さそうだ。後は閉じないように装着を忘れないようにするだけか。

 この日記を書いている最中にうちのが入浴をしてあがってきた。今、布団の上に素っ裸で横たわっている。どうも久々にお湯を張ってつかった所為で心臓に負担がかかり、具合が悪くなったようである。あがるなり、倒れそうになった、死にそう、と呟いていた。途中、私がしてもらっとのと同じように背中の垢すり協力に呼ばれた。言われるままに擦ったところ、痛がられた。通常私が自分で垢すりするときの1/2程度の力しか加えていないのにだ。慣れの問題なのか、うちのの肌が弱いのか、私の肌が頑丈なのか……。うちのの指示通りに力加減を弱めて擦ったのだが、最早それは、擦った、とは言い難い力しか加えられなかった。こんなん、撫でてるだけちゃうんかと。だからか、それとも毎日入浴をしているからか、うちのの背中から垢は殆ど出てこなかった。つまらん。

BGM/アルバム「押絵と旅する男」

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