小悪魔の条件
2004年2月3日 メイク・ファッション・ピアス 現在4月3日。
まだ小悪魔について考えている。小悪魔の好む色は黒とピンクではなかろうか。ピンクもベビーピンクなどの優しい色ではなくどぎついマゼンタピンク。そして思い出したのが中学時代。当時傘をなくした私に、親が新しい傘を買ったきてくれた。その傘は黒地にキツいピンクの水玉。派手さが恥ずかしくてイヤだった。今思えば、小悪魔が持つには適した傘のように思う。但し、ワンタッチ傘でなければ。ワンタッチで開く傘を持つのは小悪魔失格だ。小悪魔は面倒でも手でちゃんと開く傘を持たねばならない。また折り畳み傘も小悪魔らしくない。急な雨に鞄から折り畳み傘を取り出す姿は所帯染みて見える。ダメだ。小悪魔は、万が一に備えて、の行動はしてはならないのだ。雨が降ってきちゃった、いいわ濡れていきましょ。これぞ小悪魔! また日傘も小悪魔の美意識にはない気がする。日焼け止めをしっかり塗っておき、さんさんとした日差しの中を闊歩していそうだ。折り畳み傘と日傘、一気に処分してしまおうか……。しかし私の折り畳み傘は見かけに惚れたヴィヴィアンの白い傘。捨てるには勿体無い。日傘はピンクペースの輪郭のハッキリしない水彩画のような辛うじて花柄に見えるような折り畳み傘と、500円という安さに惹かれて購入した黒い短めの傘。前者も後者も小悪魔禁忌アイテム。後者は捨ててしまってもいいけれど、前者は気に入っている。迷う……。また私の所有している雨傘はグレーベースの和柄のケイタマルヤマのが1本。シビラのが数本。ノーブランドの白地にピンクのが1本。どれも小悪魔らしくない。特にシビラ。シビラは小悪魔アイテムじゃないだろう。小悪魔ならヴィヴィアンかアナスイではなかろうか。けれど、シビラの傘は持ち手に限ればちょっと小悪魔テイスト。柄は全然小悪魔じゃないのに。どうしたものか。
アースカラーの衣類も小悪魔に反していると思う。小悪魔はクッキリパッキリした、カラーベースでいうところの冬の色に春や夏の色を挿し色にして着ていそうだ。私のパーソナルカラーは冬。折角のパーソナルカラーを活かした着こなしができていない。もっと言えば苦手だ。私が黒を基調に服を選ぶと何故か軽やかさが皆無となる。シフォンなど素材をちゃんと考えてもダメ。タッパが服に負けてしまっている気がする。やはりヒールの高い靴に慣れる必要がありそうだ。いっそ似合わなければ方向転換もし易いかもしれない。なのに似合うのだ。似合うにも拘らず、思い通りに着こなせない。こんな悔しい話って……。キツいピンクは着こなせる。赤もOK。それでも黒と合わせると何故か途端に野暮ったくなり田舎のヤンキーのようになってしまう。小洒落た感じで黒とピンクを着こなす。これが今のテーマである。無難な青系ばかりに逃げてしまう現状をどうにかしたい。タッパはどうにもならない。メイクはどうにでもなる。問題はやはり綺麗にヒールを履きこなせる健康な体と真っ直ぐの姿勢だ。
この春夏、ランジェリーテイストのキャミやワンピースが流行るらしい。そしてビニール素材の小物。ランジェリーテイストは小悪魔らしいじゃないか! と喜びもつかの間。試着する迄もなく似合わないことが解っている。ランジェリーっぽい服は、乳がなければ非常に貧相に見えるのだ。ただでさえ薄っぺらい上半身をこれ以上薄く見せるのは避けたい。小悪魔は肉感的でなければならない。ほんの少し不健康な肉感。決して健康的であってはならない。ほんの少しの不健康さが色気に繋がっている気がする。私は不健康さには自信があるが、ほんの少しどころではない不健康というのも問題だ。不健康は不健康でもその匙加減は大変に難しい。大体小悪魔がメンヘル系の薬を手放せないってのはどうなんだ。小悪魔が飲む薬はピルだろう。煙草と矛盾するけれど。ちょっと不健康、でも肉感的な色気があり、謎めいている。これぞ小悪魔! 私の対極にいるのが小悪魔なのか? 対極と書くとまるで私が天使っぽいようだが、断じてそんなことはない。ただのオバチャンだ。年齢の問題ではなく、姿勢や生活がオバチャン。若しくはオッサン。違う。私はオバチャンやオッサンではなく小悪魔になりたいのだ! 目指すところは市原悦子ではなく広田レオナなのだ! 家政婦ではなく家政婦を使う立場。ずぶずぶの所帯ではなくほんのりと危うい香り。このほんの少しとかほんのりというのが解らん。頭では想像できるけれど、実践する為に何が必要なのかがさっぱり解らん。
また小悪魔は肌が透き通るように白く、荒れた箇所など決してなさそうである。白いっちゃあ白いけれど、私の肌は荒れている。このニキビ痕が憎いったらない。美白に励まなくては。そして小悪魔には無駄毛もなさそうである。永久脱毛……は無理なのでせめて除毛しよう。春だし、もうすぐ夏だし。尤も小悪魔は除毛だの何だのせずとも元々体毛が薄そうである。比べて私は……泪なくして語れない体だ。乳はないしタッパもないし肌は荒れて見えるし体毛も濃いし。嘆いていても小悪魔にはなれない。それに小悪魔は嘆いたりしなさそうだ。乳は寄せて上げて、ヒールを履きこなして、美白に励み、除毛しよう。これも違う気がする。小悪魔はこんな努力もしなさそうだ。そのときそのときを気侭に生きていそう。ネイルもさっきの私のように頑張って長さを揃えてスクエアオフにファイルで削ったりせず、サロンでお任せにしていそうだ。そうだ。小悪魔は貧窮することなどなさそうだ。だから気軽にエステやサロンに行ける。何故だ。想像する小悪魔は定職についてはいない。でも何故か金はある。住んでいる部屋も豪華。朝食はシリアル、夕食はアルコール。……人間か? それ。いやいや、喜怒哀楽はハッキリしていそうだ。それだけでなく我侭で周囲を翻弄し、それでも周囲は怒らずに何故か小悪魔の周りには人が絶えない。笑うときもきっと大口を開けて笑ったりせず、フフッと口元だけで笑うのだろう。嬉しいときも目と口元だけで表現。怒ったときや悲しいときはこっそりとひとりになって感情処理をするに違いない。小悪魔になりたくていろいろ書いてきたけれど、これ、私じゃない。今ある私の外見や性格を全て捨てなければ、小悪魔にはなれない。程遠いなんてものではなく、別物。それでいいのか? いい。それでも小悪魔になりたい。この目標=小悪魔、が今の私の唯一の前向きな目標だし。当分はこれで行こう。
まだ小悪魔について考えている。小悪魔の好む色は黒とピンクではなかろうか。ピンクもベビーピンクなどの優しい色ではなくどぎついマゼンタピンク。そして思い出したのが中学時代。当時傘をなくした私に、親が新しい傘を買ったきてくれた。その傘は黒地にキツいピンクの水玉。派手さが恥ずかしくてイヤだった。今思えば、小悪魔が持つには適した傘のように思う。但し、ワンタッチ傘でなければ。ワンタッチで開く傘を持つのは小悪魔失格だ。小悪魔は面倒でも手でちゃんと開く傘を持たねばならない。また折り畳み傘も小悪魔らしくない。急な雨に鞄から折り畳み傘を取り出す姿は所帯染みて見える。ダメだ。小悪魔は、万が一に備えて、の行動はしてはならないのだ。雨が降ってきちゃった、いいわ濡れていきましょ。これぞ小悪魔! また日傘も小悪魔の美意識にはない気がする。日焼け止めをしっかり塗っておき、さんさんとした日差しの中を闊歩していそうだ。折り畳み傘と日傘、一気に処分してしまおうか……。しかし私の折り畳み傘は見かけに惚れたヴィヴィアンの白い傘。捨てるには勿体無い。日傘はピンクペースの輪郭のハッキリしない水彩画のような辛うじて花柄に見えるような折り畳み傘と、500円という安さに惹かれて購入した黒い短めの傘。前者も後者も小悪魔禁忌アイテム。後者は捨ててしまってもいいけれど、前者は気に入っている。迷う……。また私の所有している雨傘はグレーベースの和柄のケイタマルヤマのが1本。シビラのが数本。ノーブランドの白地にピンクのが1本。どれも小悪魔らしくない。特にシビラ。シビラは小悪魔アイテムじゃないだろう。小悪魔ならヴィヴィアンかアナスイではなかろうか。けれど、シビラの傘は持ち手に限ればちょっと小悪魔テイスト。柄は全然小悪魔じゃないのに。どうしたものか。
アースカラーの衣類も小悪魔に反していると思う。小悪魔はクッキリパッキリした、カラーベースでいうところの冬の色に春や夏の色を挿し色にして着ていそうだ。私のパーソナルカラーは冬。折角のパーソナルカラーを活かした着こなしができていない。もっと言えば苦手だ。私が黒を基調に服を選ぶと何故か軽やかさが皆無となる。シフォンなど素材をちゃんと考えてもダメ。タッパが服に負けてしまっている気がする。やはりヒールの高い靴に慣れる必要がありそうだ。いっそ似合わなければ方向転換もし易いかもしれない。なのに似合うのだ。似合うにも拘らず、思い通りに着こなせない。こんな悔しい話って……。キツいピンクは着こなせる。赤もOK。それでも黒と合わせると何故か途端に野暮ったくなり田舎のヤンキーのようになってしまう。小洒落た感じで黒とピンクを着こなす。これが今のテーマである。無難な青系ばかりに逃げてしまう現状をどうにかしたい。タッパはどうにもならない。メイクはどうにでもなる。問題はやはり綺麗にヒールを履きこなせる健康な体と真っ直ぐの姿勢だ。
この春夏、ランジェリーテイストのキャミやワンピースが流行るらしい。そしてビニール素材の小物。ランジェリーテイストは小悪魔らしいじゃないか! と喜びもつかの間。試着する迄もなく似合わないことが解っている。ランジェリーっぽい服は、乳がなければ非常に貧相に見えるのだ。ただでさえ薄っぺらい上半身をこれ以上薄く見せるのは避けたい。小悪魔は肉感的でなければならない。ほんの少し不健康な肉感。決して健康的であってはならない。ほんの少しの不健康さが色気に繋がっている気がする。私は不健康さには自信があるが、ほんの少しどころではない不健康というのも問題だ。不健康は不健康でもその匙加減は大変に難しい。大体小悪魔がメンヘル系の薬を手放せないってのはどうなんだ。小悪魔が飲む薬はピルだろう。煙草と矛盾するけれど。ちょっと不健康、でも肉感的な色気があり、謎めいている。これぞ小悪魔! 私の対極にいるのが小悪魔なのか? 対極と書くとまるで私が天使っぽいようだが、断じてそんなことはない。ただのオバチャンだ。年齢の問題ではなく、姿勢や生活がオバチャン。若しくはオッサン。違う。私はオバチャンやオッサンではなく小悪魔になりたいのだ! 目指すところは市原悦子ではなく広田レオナなのだ! 家政婦ではなく家政婦を使う立場。ずぶずぶの所帯ではなくほんのりと危うい香り。このほんの少しとかほんのりというのが解らん。頭では想像できるけれど、実践する為に何が必要なのかがさっぱり解らん。
また小悪魔は肌が透き通るように白く、荒れた箇所など決してなさそうである。白いっちゃあ白いけれど、私の肌は荒れている。このニキビ痕が憎いったらない。美白に励まなくては。そして小悪魔には無駄毛もなさそうである。永久脱毛……は無理なのでせめて除毛しよう。春だし、もうすぐ夏だし。尤も小悪魔は除毛だの何だのせずとも元々体毛が薄そうである。比べて私は……泪なくして語れない体だ。乳はないしタッパもないし肌は荒れて見えるし体毛も濃いし。嘆いていても小悪魔にはなれない。それに小悪魔は嘆いたりしなさそうだ。乳は寄せて上げて、ヒールを履きこなして、美白に励み、除毛しよう。これも違う気がする。小悪魔はこんな努力もしなさそうだ。そのときそのときを気侭に生きていそう。ネイルもさっきの私のように頑張って長さを揃えてスクエアオフにファイルで削ったりせず、サロンでお任せにしていそうだ。そうだ。小悪魔は貧窮することなどなさそうだ。だから気軽にエステやサロンに行ける。何故だ。想像する小悪魔は定職についてはいない。でも何故か金はある。住んでいる部屋も豪華。朝食はシリアル、夕食はアルコール。……人間か? それ。いやいや、喜怒哀楽はハッキリしていそうだ。それだけでなく我侭で周囲を翻弄し、それでも周囲は怒らずに何故か小悪魔の周りには人が絶えない。笑うときもきっと大口を開けて笑ったりせず、フフッと口元だけで笑うのだろう。嬉しいときも目と口元だけで表現。怒ったときや悲しいときはこっそりとひとりになって感情処理をするに違いない。小悪魔になりたくていろいろ書いてきたけれど、これ、私じゃない。今ある私の外見や性格を全て捨てなければ、小悪魔にはなれない。程遠いなんてものではなく、別物。それでいいのか? いい。それでも小悪魔になりたい。この目標=小悪魔、が今の私の唯一の前向きな目標だし。当分はこれで行こう。
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