ここ最近、ツキがない。麻雀で負け続けている。リアルでの雀荘の話ではなく、ネット雀荘である東風荘での話だ。昨日は白・中をポンしている相手にまさかと思いつつ河に1枚發が出ていることのみを頼りに切ったら……大三元命中。ちゅどーん。東風荘では三麻ばかりをしている。4人麻雀でかかる時間がネットを介してだととても長く感じるからだ。それでも雀荘でメンバーをしていた頃は、リアルでは四麻・ネットでは三麻と使い分けられていた。今の私は三麻専門。リアルで4人麻雀をやったとしても勝てる気がしない。混一と一通が得意になり、三色を作ることが気の遠くなる作業に思えてしまう。こんなところでもフツーのニチジョーへの復帰への不安を感じる。三麻専門の雀荘があれば……ってあったところで行く金はないのだが。雀荘にフリーで入る。卓に着いた当初は相手の強さが解らない。しかし東風荘ではRという麻雀偏差値のようなものが最初から表示されており、相手の強さが数値として把握できる。これがまた悔しい。自分よりRの高い相手に負けるのならまだ納得もできるとして、低い相手に負けると悔しさ倍増。登録して最初に与えられるRは1500。私は今、それよりもほんの少しだけ高い値で行ったりきたりしている。一時期は1600迄上がったけれど、どう考えてもあの時期にツイていただけであり、その数値は私の実力を表したものではなかった。そもそも私は麻雀が下手なのだ。メンバーとして働いていた頃にお客さんにもらえた褒め言葉は、真っ直ぐな麻雀を打つね、だった。要は河を気にせず、自分の作りたい役にまっしぐら、ということであり、いいカモだった訳である。私が打っていたのは点5のみ。ピンになるとレート負けしてしまうからだ。そして所謂ギャル雀ではなく一般的な雀荘だった為、卓代も負け分も自腹。週に5日、出勤日は約8時間働いて月給1万円。1年弱働いてうちのから、それは働いているとは言わない、とのお達しが出て辞めた。趣味を仕事にするのは諸刃の剣である。特に賭博関係は。

 さっき昼寝をしていて夢を見た。閉店間際のパチ屋に1000円札一枚を持って入り、台を探して店内をうろうろするという内容だった。好きだった仕事人シリーズは全て撤去されており、なにやら知らない台が大半を占めている。海物語は残ってはいるものの釘の配置がかつての海物語りシリーズと全く違うリニューアルした物ばかりだった。現実には、先日映画に行くときにパチ屋を覗いた限りでは私が打っていた海物語は健在だったのに。夢の中で台を探している間に店は閉まってしまった。ハイ、帰った帰った、と言われんばかりの追い出されっぷり。閉店間際だったから仕方がなかったけれど、あわよくば何処かの台に5分でも腰を落ち着けて確変を引いて保障分をもらおうと目論んでいたのだ。夢の中でも私は浅ましい人間だった。雀荘通いはもとより、パチ屋からも足を洗って既に半年以上が経つ。普段の生活の中で博打欲求に駆られることは殆どなくなってきた。なのにこの夢。私は番地欲求が消え失せた訳ではなく、無理矢理押さえ込んで生きているのかもしれない。自分の稼ぎがない現状で博打はいけない。半年ちょっと前にパチから足を洗ったのは、うちのの貯金を使い込んだのがバレたからだ。稼げるようになる迄、このまま欲求を押さえ込んで生活しなければ、と夢を見て改めて心を戒めた。元々パチは好きな賭博ではないし、東風荘があるのが救いだ。

 某ファッション雑誌を捲っていると、春の新商品としてサイラスのペンダントがふたつ掲載されていた。そのうちのひとつのモチーフがチーピン。欲しい! 猛烈に欲しい! が、一体チーピンモチーフのペンダントをつけて何処に出掛けるのか。思いつくのは雀荘だけだ。麻雀をしない婦女子ならただのモチーフとして捉えられようが、麻雀好きな私にはチーピンはチーピンでしかない。ペンチャン待ちうずうずの対象でしかない。……私がつけるととても邪悪な念が篭りそうである。購入は見送るのが吉とみた。それにしても。牌をモチーフにしてくるなんて、ファッション業界もいよいよネタ切れなのだろうか。一般的に賭博は良からぬものという風潮が未だ根強い。それを敢えて持ってきたのは何故か。サイラスのデザイナーが雀キチという可能性もなくはないけれど、それでも精々モチーフにするならイーソウだろう。チーピンにした理由が解らない。そんなことを詮索することが野暮なのは承知。でも麻雀好きには気になるものなのだ。昔、ファビラスラフインで取った馬券を換金し、馬モチーフのシルバーピアスを購入したことがある。今もたまにつけている。馬モチーフはアリだと思う。エルメスだって元は乗馬道具屋であり、今も馬モチーフは健在だ。けれどチーピン……。同じ賭博ながら、そこには大きな違いがある。

 同雑誌を見ていて、気になった商品が幾つかあった。その中のひとつが、赤ピンクのタンクトップ。プリントは煙草を吸う猫のシルエット。かわいい。チェーンスモーカな私は、PCに向っているときと賭博に熱中しているとき、煙草の本数が異常に増える。煙草とは、集中力を要するときにその場から離れずに気を逸らす道具でもあるのだ。そのタンクトップも手が出ない値段ではない。欲しい。ネットオークションやフリーマーケットや店頭とは違い雑誌を見ながら、この服またはアクセサリーが欲しいなあ、と考えるとき、さてこれを買ったとして着たとして何処に出掛けるのが相応しいか、と考える。チーピンネックレスをつけたら、きっと迷わず雀荘に足を向けてしまうだろう。喫煙猫のタンクトップでも何処かしらの鉄火場に行ってしまいそうだ。……雑誌を参考に服装を考えるのは私には適していないのかもしれない。ああ! そうだ。服は暫く買い控えようと去年決めたではないか! 先日のフリマで早速破ってしまったけれど。また衣類を処分しなければ、と先日の日記でも書いた。今、処分を考えている衣類。毛足の短い起毛素材の服を幾つか。小動物がいて掃除も余りせずという家に於いて、その手の素材の服を綺麗に管理することは困難だとやっと気付いた。そのうち片付けよう。そのうち……。

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