現在3月29日。

 金曜に美容院に予約を入れたものの前々夜から具合が悪く、キャンセルしようかどうしようか迷ったのだが、この日はたまたま早く目覚めて入浴時間が取れたので、身綺麗にしてうちのと出掛けた。ピアスホールがなかなか安定しなかった為、髪を切るのは凡そ3ヶ月ぶり。結局未だ安定せず、ピアスをつけたままでカットしてもらうことになった。長らく放置していたのが功を為して、初めて前髪とサイドを繋げる形にできた。全体の印象に一体感が出て、後ろは余り長さを変えずに軽く。簪で纏め髪ができるよう伸ばそうかと思ったけれど、担当さんと相談の結果、私にはそこ迄伸ばす根性がないと判断して切ってもらった。もさーっとなっていたのが春らしくなり且つサイドのライターで焦がしてしまった毛先もなくなり手触りも良くなり、いい気分。うちのもスッキリと短くカットしてもらった。美容院を出て普段と違う道を歩いていたらフェレット専門店を発見した。珍しくうちのから、覗いてみよう、と言い出してショップに入ると10本程度のフェレットが大人しくケージの中で寝ていたり、ハンモックの上で寝ていたり。初めて、フェレットもいいなあ、うちの雑食動物と仲良くできるかなあ、とうちのの方から言い出したけれど値段が高く断念。うちで飼っている雑食動物とフェレットの相性は一般的には悪くない。仲良くなるとお互いの尻尾を追いかけっこしたりするらしい。けれど如何せん、姫、として我侭に育ってしまったうちの雑食動物が、新規参入動物と仲良くできるかは疑問。余談だが、昨日某県某所の駅前にてうちのと同種雑食動物の里親探しをしていた。うちのが動物の新規参入にやや気乗りしてきたと土曜に判断した私はかなり悩み、もらうのをやめた。やはりうちの姫が新しい仔を受け入れられるどうかが疑問だったからだ。ストレスで脱毛症になられても、新規の仔を虐めるようになっても困るし悲しい。いずれはもう1匹何かしらを飼いたいとは思っているが、うちの雑食動物がもっと歳を取って穏やかになってからの話か。

 フェレット屋を出て川沿いの桜を眺め、やや遅い昼食を摂ろうと新しくできたらしいカレー屋へ。うちのは違う物が食べたかったらしいが店先のメニューにあった、仔羊のカレー、の文字に私が魅入られてしまった。半端な時間帯にも拘らずとても混んでいてやや待って席についてメニューを見ると……無念。その店のカレーは具によってルーを変えておりそれぞれ辛さが違う。私が目当てにしていた仔羊のは最も辛く作られていたので断念して中辛程度のものを注文。うちのは辛いのが好きなので仔羊を注文。チーズトッピングをしていたのに相当辛かったようだ。私も半熟卵をトッピングすればよかった、とやや後悔。ふたりして辛さで汗だくになった所為か、食後のサービスで出されたアイスチャイがとても美味しく感じた。普段、私はどちらかと言うとチャイは苦手な方なのだが。香草よりも茶葉の香りが強かったので飲み易かったのかもしれない。カレー屋を出て駅迄歩き、新宿へ。私は予備知識をたんまり蓄えて1度目、うちのは1度見て以来予備知識などはつけずに2度目の「イノセンス」観賞。

 以下、ネタバレ注意。うちのは前回よりも眠くなったとかで、結局半分程の時間は寝ていたらしい。私は非常に楽しめた。とにかく映像と音楽が素晴らしく綺麗で圧巻。絵柄は映画版パトよりも観易くなっていた。が、あの絵柄では子供を可愛らしく描くことは難しそうに感じた。また筋肉の動きで表情を出す絵柄の為、誰の言葉だったかは忘れたけれど、人間の笑顔が美しいというのは嘘だ、造形が崩れて笑顔などは見苦しい、本当に美しい表情は無表情だ、という言葉が頭に浮かんだ。私も常々そう思っており、アニメーションを見て更にその思いに確信を持った。全体的な感想としては、物凄く作り込んだんだなあ、と。ただ作り込まれた感が強いだけあり、アニメ特有の声や足音のズレが気になってしまった。もっと雑な作りなら気にならなかっただろう。または電脳社会なのだから、いっそ口元を発声に必要な形では一切動かさずに作るとか。もしかしたらその方が設定がリアルになったかもしれない。ストーリーはきっと知識をつけずに行っても、バトーが少女の写真を拾ったところで勘付けたと思う。ヤクザのシーンは蛇足か。あのシーンがなくともストーリー上で支障はなかったかと。それよりは保護された少女が何故あそこに連れて行かれたかを描いた方が、話に膨らみが持たせられた気がする。またハダリがセクサロイドであるという設定を科白以外でも表現してもらいたかった。これは海外公開を前提に且つジブリが絡んだ時点で難しいか……。ベルメール人形をモチーフ、いや人形・作品そのままが2箇所出てきたところで、つけていった予備知識が活きてニヤリ。球体関節人形も美しく表現されていた。欲を言えば、電脳化されていない球体関節人形を祭りのシーンででも出してくれれば、ハダリたちがより未来を感じさせるものになったかも。私が予備知識を得た某巨大掲示板某板の数スレで、押井がバセットハウンドを描く為に作った映画だ、と揶揄されていた。あの映画にさほど魅力を感じなかった人には、犬の行動が特に印象に残ったのも頷けた。それくらいバセットハウンドはリアルに動いていたのだ。少佐の存在が新しい表現だ、とうちのは思ったらしい。私は……4分33秒という曲を思い出した。聴こうと思えば聴こえる、見ようと思えば見える。

服装/ozocのサーモンピンクカットソー+scolarのターコイズブルージップアップカーデ+ビリジアンブルー立体裁断クロップドパンツ+モナミピエルロのオフホワイト革ジャケット+オフホワイトのスラトップドライビングシューズ+ポーターの黒斜め掛け鞄+アナスイの蝶型チェーンピアス+同お揃いのブレスレット

メイク/ルティーナのクリスタルクリエーターUV→P&Jのパウダリーファンデ01→アナスイのアイブロウパウダー→ピエヌのスパークリングアイズBL204→ビューコスのボリュームマスカラ→資生堂SのトリックパーティーE→イプサのフェースカラーM502→ル・ミュウのエッセンスリップグロスのピンク

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