現在3月21日。

 1月に作成したみっつのピアスホール。完成したのはまだひとつのみという情けない現状。しかもその完成ホールが作成時に思いっきり斜めになってしまったホールだというのが奇妙だ。斜めに貫通したということは、垂直に完成した部分よりも傷となった部分が長く治癒に時間がかかるのではないか。なのに斜めのだけが完成。もうふたつのホールからは微量ではあるけれど未だ分泌液が出ている。その分泌液に因る汚れの洗浄にハンドソープだけでなく精製水と綿棒を用いている。綿棒に精製水を浸し、キャッチを外して汚れを拭き取り、ホール裏面を洗浄、ピアスを動かして前面も洗浄。当然、ポストの部分も拭く。ほぼ毎日このようにしているのが逆効果なのか。ときにはピアスを丸ごと外して本体とホール全体を精製水で綺麗にしている。そして再度装着するときに薄皮しか張っていないホールを傷つけてしまい、出血してしまったりしている。そろそろテラマイシン軟膏の使用も考えた方がいいのかもしれない。完成したホールは今回の複数ホール作成の中で最も早く空けたもの。だから治癒も最も早かったのかとも思う。しかしそれにしても数日しか違わずに作成にしたもうふたつの治癒が遅すぎる。作成日以外の違いはファーストピアスの素材だ。完成したホールに装着していたのは18K鍍金。未完成ホールに装着しているのはチタン鍍金。今は金をファーストピアスに使用するのは良くないとされており、チタンかサージカルステンレスが推奨されている。ならばチタンの方が早く完成して然るべきではなかろうか。それとも鍍金の質が悪過ぎるのか。素人なのでそこ迄は見極めがつかない。

 他の要因として考えられるのは、寝るときの姿勢である。私は仰向けで寝るのが子供の頃から苦手であり、右腕を枕の下に伸ばした状態で枕の上に右耳を乗せて寝るか、左側面を布団に横たえて寝るか、どちらかの恰好になる。治癒していないホールはふたつとも右側だ。寝入り端は上記の姿勢の確率はほぼ半々。寝ているときの姿勢は自覚がないのでうちのに訊いてみたところ、後者の姿勢で寝ていることが多いらしい。どういうことだ。左ホールには一般的悪条件が揃っており、右ホールには好条件が揃っている。なのに早々に完成したのは左ホール。左ホールにも普段はまだファーストに使用したピアスを装着していることが多いけれど、SV925ピアスに付け替えても異常はない。右ホールは不安定故に不安で、洗浄時に外すことはあっても他ピアスに交換できない。が、この状況に於いて鳥頭の私に思い付く要因はひとつ。もしかしたら私の体質にチタンは合わないのではないか。安全だと言われているチタンやサージカルステンレスもシルバーやゴールドなどの他金属に比較しての話であり、万人に合う訳ではなく稀に金属アレルギーなどの拒否反応を起こす人もいるらしい。私はその、稀、な体質なのかもしれない。ホールを作って2ヶ月程経っている。日々ピアス交換をしたい欲求は高まってきており、同時にこのままチタンを付け続けていいのかとも考え始めている。

 今迄どんな安物のピアスを付けても被れたりしたことはなく、自身に金属アレルギーがあるとは思っていなかった。チタンにアレルギーがあるかどうかも憶測の域を出てはいない。確実なのは皮膚科でテストしてもらうことだけれど、そうなるとまずテスト以前にピアスを外せという指摘を受けるであろう。スタジオならホールを残すことを前提に善後策を考えてくれるかもしれないが、ピアッサーで空けたホールなので診てもらうことに躊躇してしまう。イヤロブならまず大丈夫だろう、というピアッサー使用にあたっての見通しが甘かったのか。苛立ちの持って行き場がないのがもどかしいったらもう。ともあれ、折角痛い思いをして作成したホールを易々と埋めてしまいたくはないのは人情で、自力で案を講じなければならない。普段の寝易い姿勢を無理矢理仰向けに変えようとすると、きっと不眠が悪化してしまうだろう。洗浄を控えるのも、これといった根拠はないけれど何か違う気がする。そう考えていくと、行き着く先は18Kピアスへの交換だ。未完成ホールはふたつ。ファーストに使うゲージの大きな18Kピアスは、右耳のホールを作成したときのひとつ。学生時代に皮膚科でホールを作ったときのファーストふたつは処分してしまっている。ひとつのピアスでふたつのホールをフォローするのは不可能だ。

 太目のゲージにさえ拘らなければ、18Kピアスは幾つも手元にある。PTピアスもある。このゲージを諦めて細目のピアスで完成を目指すのが堅実なのだろうか。私のピアス熱を再発させた、友人の私のホール作成時期と前後して作ったホールは完成したらしい。彼女のホールのひとつは、通常ファーストとしてはまず使われない細目のピアスで完成させられた。細目ゲージのピアスでホールを作ることへの不安は、太目ゲージのピアスで作るホールよりも閉じてしまい易い点だ。今のところ、この問題はクリアされているらしい。今回の私のホール作成で、ひとつのホールを昔親にもらったセカンドピアス専用にしようと考えていた。セカンドピアスはふたつで一組になっているもので、できれば毎日寝る際には右耳のホールにファーストを入れて今のゲージを保ち、時にはひとつだけでなく一組として並べてつけられるようにしたかった。それを断念しなければならないのか。若しくは一般的にファーストで用いられる18Kピアスをもうひとつ購入するか、一旦細目ゲージで完成させてから拡張していくか。前者は金銭的に少しだけとはいえ痛く、後者は明らかに肉体的に痛い。痛いのは避けたい。やや大胆な発想になるけれど、そのSV925のセカンドピアスを使ってホールを完成させてしまうことはできないだろうか。学生時代もホールの完成を待たずしてこのセカンドを付けていたことを思い返すと、丸っきり不可能ではない気がする。なのに思い切れないのは、ピアスに関して当時よりも遥かに多くの知識を身につけてしまったからだ。今月一杯現状保持で様子を見て、ダメならセカンドに付け替えてしまおうか。

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