開講日
2003年12月23日 メイク・ファッション・ピアス 現在24日深夜。
昨日は結婚して遠くに引っ越してしまった友人が、帰省のついでに来訪してくれた。メールなどでは頻繁に遣り取りしているが、会うのは久しぶり。思っていたよりも元気そうで何より。これは友人も同じように思ったことだろう。彼女も私も病人でありお互いの心身の不調をよく知っていたので。祭日でうちのは休みだったが、家にいられると只でさえ気ぃ遣いぃの彼女が余計に疲れるだろうと思い、家を空けてもらった。クリスマス・イヴイヴに付きどこに行ってもカップルで一杯だったそうで、一人歩きさせたことを少し申し訳なく思った。多謝。そしてそれを聞き、やはり家を空けてもらって正解だったと思った。彼女も私も病人なので、きっとそんな喧騒の中では草臥れ切ってしまうこと間違いない。元気者は外へ、病人は家で。うちのが出かけたのは、彼女から私の最寄駅到着の電話がかかってきてから。彼女の出迎え兼うちのの見送りで駅迄。ふたりを紹介しあい、彼女を連れて私は帰宅。うちのに会った彼女は、すごく感じいい、お洒落だ、と褒めちぎり。調子に乗るから余り言ってくれるな。
うちに到着したら小動物らがお出迎え。彼女は動物好きなのでそこでまず和んだようだ。アニマル・セラピー。近況報告をしつつ、彼女がうちに来た最大の要件に取り掛かる。その用件とは……メイク・レッスン。彼女からメイクの悩みを聞き、私のスクラップからそれに適した物を紹介。そして彼女のメイク道具や使用アイテムをチェック。いい物を使っているのに道具のお手入れが! まずはビューラーの掃除からさせてしまった。そしてアイテムチェックをしてみたら、ブルーベースには合わない色が幾つもあり、基本色を指南。こまめにメモを取る彼女はかわいかった。それから実践。どこをメイクすればいい? 眉と、目と、チークと……。じゃあフルメイクだ。となり、予定外の基礎からの開講。基礎については、まず彼女自身にさせてみて、至らない点を私が指摘。コスメオタクの私としては、ちょっと衝撃と懐かしさを覚えた彼女の基礎化粧品の扱い方だった。クレンジングのときに擦る擦る。ダメッ! 彼女は敏感肌である。摩擦は肌にとってかなりの刺激だ。押さえて、馴染ませて落とすことを教える。私も昔はごしごし落としていたものだ。そして基礎物をつけてもらう。化粧水、少な過ぎ。美容液・乳液は多過ぎ。化粧水の適量と、美容液・乳液を付け過ぎた際の対処法としての角切りパフでのパッティングを教える。それから下地。彼女の下地は私の下地とは全く違う物で、ちょっと気になってしまった。ティントとして使えそうだったので私も購入したく思った。ティント的下地であり且つ彼女の使用ファンデがブルーベースには余り合わないものだったので、その上に私のお粉をブラシでつけ、それからシャドウ下地。ここは手順が逆になってしまったが、取り敢えずベース終了。凶悪なクマ飼いの私は、コンシーラ不要の彼女の肌が激しく羨ましかった。
メイクは青系の目元が苦手、面長が気になるということで、私の所持アイテムから青系シャドウを選んでもらい、以下の通り。スティラ・ウインターブルースの白を眉下から目の際迄→アイホールにFSP・ノースショアのパウダー→二重幅と下瞼目尻から1/3にFSP・インディゴのパウダー→頬の一番高い部分にオーブのムースチーク・ローズで小さく円を描く→イプサのフェイスカラー502で山本式チークの自己流応用→ブラシに残ったチークを顎先へ→彼女持参のピエヌ新作マスカラで上睫→アユーラの限定マスカラのローズを下睫へ→ケサランパサラン・フェイスカラーの焦げ茶と茶で眉を整える→アユーラのリップライナー・グレーで口角のみを描く→スティラ・バナナダイキリの一番薄い色と中間色を指で混ぜつつ少しだけ取ってノーズシャドウに→イプサのリップカラー・401→上下の唇の中央のみに横長にグロスを乗せる→CゾーンにトリックパーティーのEをうっすら乗せる→終了。悩み解消ポイント。青系苦手の克服としては、色を目立たせるよりも立体感に重きを置いた部分。チップは一切使用せずに全てブラシで色を乗せた。ブラシにパウダーを取ったら必ず一度ティッシュなり手の甲なりではたき、余分なパウダーを落とす。そしてブラシで何度もなぞることでパウダーに含有されたパールを磨いて艶感を出す。チップだとどうしても色ありきになりがちで、薄付きにすることとパール感の際立たせが難しくなるのだ。また二重幅にかなり濃い色をきちんと置くことでアイライン苦手も解消。彼女のメイク道具を見て、1回1回洗う必要のないブラシの方が彼女のメイクには向いているように思った。面長についてはチークの入れ方と眉の長さ。チークをやや上部に横長に入れることと顎先のチーク、眉を本来よりもやや長めに描くこと。チークと眉で横幅を広く見せ、顎先チークで縦幅を誤魔化すことで面長が目立たなくなる。チークの二種使いは立体感を持たせる・化粧持ちを良くさせるという利点がある。上睫については彼女が、うまく使いこなせていない、という持参マスカラを持て余させない為に敢えて使用。ピエヌの新作マスカラはブラシの形が特殊で、睫カールに重点を置いて作られたものだ。そのこととブラシの形状上の利点、そして基礎的なマスカラの付け方として、ブラシを前後に動かすだけでなく左右に動かすことでマスカラ液を睫に絡ませられることを教えた。マスカラが瞼についてしまったときは、日本薬局方のオリブ油を綿棒に含ませて落とすだけで十分。彼女が自分でマスカラを付けたとき、私が下睫にマスカラを乗せる際に汚してしまった部分を綿棒で落とし、アイシャドウの取れてしまったところをアナスイのマーブルシャドウ・青系で誤魔化した。このアイテム、可愛さに負けて購入してメインとしては余り使っていないものだけれども、こういうときには役に立つ助太刀アイテムに近いシャドウである。眉が細すぎることにも自ら苦言を呈しており、簡単に整える為にフェリエを紹介し、ペンシルよりもパウダーで自然な太さにすることを指導。ペンシルは眉の隙間を埋めるものであり、パウダーは眉に影をつけるものだ。影の量が多ければ眉そのものも多くあるように見える。ディグニータの繊維入りアイブロウを勧めておいた。メイクとは、見るものをどれだけ錯覚させられるかの勝負でもあったりする。メイク実践と指導で所用時間は丸々2時間。物凄く楽しかった。私が。自分の知識や技術で人が綺麗になることがまず楽しく、彼女が鏡を見て喜んでくれたのが嬉しく、そして今回は彼女から前以ってメイク講座を希望してくれていた為に遠慮なく指導でき、更に部屋一杯にメイク道具やアイテムを散乱させられたことがもう楽しくて楽しくて。うちのがいるときにあんなに道具やアイテムを広げることはできないから。
その後、私の所有衣類で彼女が着てくれそうな物を持たせて一石二鳥。うちのに帰宅OKコールを入れて、駅の近くでお茶を飲んでいるところに、うちのが現れた。印象を良くするツボを心得たうちのである。これでまたうちのの株が上がるのか。合流して雑談。彼女から学生時代の私のエピソードが幾つか登場。どれも殆ど記憶にない。そして恥ずかしいものばかり……。莫迦は昔から莫迦だったのだなあ、と豆腐の角で頭をぶつけたい気持ちに襲われたりも。失恋した友達をハゲヅラ被って慰めたり、入学直後のミーティングで皆が緊張している中、ひとりスポーツ新聞の競馬欄を読み耽っていたり。彼女にとってはかなり印象深かったらしい。うむ。私だってそんな奴がいきなり現れたら印象に残る……って、どれも私のしたことだ。記憶にないというのが一番恥ずかしい。彼女がクリスマスケーキをお土産に持ってきてくれたことで、うちは1日早くクリスマス。私からうちのへの今年のクリスマスプレゼントは、113ひきのねこのてがみ、というサンタ宛てにねこ…
昨日は結婚して遠くに引っ越してしまった友人が、帰省のついでに来訪してくれた。メールなどでは頻繁に遣り取りしているが、会うのは久しぶり。思っていたよりも元気そうで何より。これは友人も同じように思ったことだろう。彼女も私も病人でありお互いの心身の不調をよく知っていたので。祭日でうちのは休みだったが、家にいられると只でさえ気ぃ遣いぃの彼女が余計に疲れるだろうと思い、家を空けてもらった。クリスマス・イヴイヴに付きどこに行ってもカップルで一杯だったそうで、一人歩きさせたことを少し申し訳なく思った。多謝。そしてそれを聞き、やはり家を空けてもらって正解だったと思った。彼女も私も病人なので、きっとそんな喧騒の中では草臥れ切ってしまうこと間違いない。元気者は外へ、病人は家で。うちのが出かけたのは、彼女から私の最寄駅到着の電話がかかってきてから。彼女の出迎え兼うちのの見送りで駅迄。ふたりを紹介しあい、彼女を連れて私は帰宅。うちのに会った彼女は、すごく感じいい、お洒落だ、と褒めちぎり。調子に乗るから余り言ってくれるな。
うちに到着したら小動物らがお出迎え。彼女は動物好きなのでそこでまず和んだようだ。アニマル・セラピー。近況報告をしつつ、彼女がうちに来た最大の要件に取り掛かる。その用件とは……メイク・レッスン。彼女からメイクの悩みを聞き、私のスクラップからそれに適した物を紹介。そして彼女のメイク道具や使用アイテムをチェック。いい物を使っているのに道具のお手入れが! まずはビューラーの掃除からさせてしまった。そしてアイテムチェックをしてみたら、ブルーベースには合わない色が幾つもあり、基本色を指南。こまめにメモを取る彼女はかわいかった。それから実践。どこをメイクすればいい? 眉と、目と、チークと……。じゃあフルメイクだ。となり、予定外の基礎からの開講。基礎については、まず彼女自身にさせてみて、至らない点を私が指摘。コスメオタクの私としては、ちょっと衝撃と懐かしさを覚えた彼女の基礎化粧品の扱い方だった。クレンジングのときに擦る擦る。ダメッ! 彼女は敏感肌である。摩擦は肌にとってかなりの刺激だ。押さえて、馴染ませて落とすことを教える。私も昔はごしごし落としていたものだ。そして基礎物をつけてもらう。化粧水、少な過ぎ。美容液・乳液は多過ぎ。化粧水の適量と、美容液・乳液を付け過ぎた際の対処法としての角切りパフでのパッティングを教える。それから下地。彼女の下地は私の下地とは全く違う物で、ちょっと気になってしまった。ティントとして使えそうだったので私も購入したく思った。ティント的下地であり且つ彼女の使用ファンデがブルーベースには余り合わないものだったので、その上に私のお粉をブラシでつけ、それからシャドウ下地。ここは手順が逆になってしまったが、取り敢えずベース終了。凶悪なクマ飼いの私は、コンシーラ不要の彼女の肌が激しく羨ましかった。
メイクは青系の目元が苦手、面長が気になるということで、私の所持アイテムから青系シャドウを選んでもらい、以下の通り。スティラ・ウインターブルースの白を眉下から目の際迄→アイホールにFSP・ノースショアのパウダー→二重幅と下瞼目尻から1/3にFSP・インディゴのパウダー→頬の一番高い部分にオーブのムースチーク・ローズで小さく円を描く→イプサのフェイスカラー502で山本式チークの自己流応用→ブラシに残ったチークを顎先へ→彼女持参のピエヌ新作マスカラで上睫→アユーラの限定マスカラのローズを下睫へ→ケサランパサラン・フェイスカラーの焦げ茶と茶で眉を整える→アユーラのリップライナー・グレーで口角のみを描く→スティラ・バナナダイキリの一番薄い色と中間色を指で混ぜつつ少しだけ取ってノーズシャドウに→イプサのリップカラー・401→上下の唇の中央のみに横長にグロスを乗せる→CゾーンにトリックパーティーのEをうっすら乗せる→終了。悩み解消ポイント。青系苦手の克服としては、色を目立たせるよりも立体感に重きを置いた部分。チップは一切使用せずに全てブラシで色を乗せた。ブラシにパウダーを取ったら必ず一度ティッシュなり手の甲なりではたき、余分なパウダーを落とす。そしてブラシで何度もなぞることでパウダーに含有されたパールを磨いて艶感を出す。チップだとどうしても色ありきになりがちで、薄付きにすることとパール感の際立たせが難しくなるのだ。また二重幅にかなり濃い色をきちんと置くことでアイライン苦手も解消。彼女のメイク道具を見て、1回1回洗う必要のないブラシの方が彼女のメイクには向いているように思った。面長についてはチークの入れ方と眉の長さ。チークをやや上部に横長に入れることと顎先のチーク、眉を本来よりもやや長めに描くこと。チークと眉で横幅を広く見せ、顎先チークで縦幅を誤魔化すことで面長が目立たなくなる。チークの二種使いは立体感を持たせる・化粧持ちを良くさせるという利点がある。上睫については彼女が、うまく使いこなせていない、という持参マスカラを持て余させない為に敢えて使用。ピエヌの新作マスカラはブラシの形が特殊で、睫カールに重点を置いて作られたものだ。そのこととブラシの形状上の利点、そして基礎的なマスカラの付け方として、ブラシを前後に動かすだけでなく左右に動かすことでマスカラ液を睫に絡ませられることを教えた。マスカラが瞼についてしまったときは、日本薬局方のオリブ油を綿棒に含ませて落とすだけで十分。彼女が自分でマスカラを付けたとき、私が下睫にマスカラを乗せる際に汚してしまった部分を綿棒で落とし、アイシャドウの取れてしまったところをアナスイのマーブルシャドウ・青系で誤魔化した。このアイテム、可愛さに負けて購入してメインとしては余り使っていないものだけれども、こういうときには役に立つ助太刀アイテムに近いシャドウである。眉が細すぎることにも自ら苦言を呈しており、簡単に整える為にフェリエを紹介し、ペンシルよりもパウダーで自然な太さにすることを指導。ペンシルは眉の隙間を埋めるものであり、パウダーは眉に影をつけるものだ。影の量が多ければ眉そのものも多くあるように見える。ディグニータの繊維入りアイブロウを勧めておいた。メイクとは、見るものをどれだけ錯覚させられるかの勝負でもあったりする。メイク実践と指導で所用時間は丸々2時間。物凄く楽しかった。私が。自分の知識や技術で人が綺麗になることがまず楽しく、彼女が鏡を見て喜んでくれたのが嬉しく、そして今回は彼女から前以ってメイク講座を希望してくれていた為に遠慮なく指導でき、更に部屋一杯にメイク道具やアイテムを散乱させられたことがもう楽しくて楽しくて。うちのがいるときにあんなに道具やアイテムを広げることはできないから。
その後、私の所有衣類で彼女が着てくれそうな物を持たせて一石二鳥。うちのに帰宅OKコールを入れて、駅の近くでお茶を飲んでいるところに、うちのが現れた。印象を良くするツボを心得たうちのである。これでまたうちのの株が上がるのか。合流して雑談。彼女から学生時代の私のエピソードが幾つか登場。どれも殆ど記憶にない。そして恥ずかしいものばかり……。莫迦は昔から莫迦だったのだなあ、と豆腐の角で頭をぶつけたい気持ちに襲われたりも。失恋した友達をハゲヅラ被って慰めたり、入学直後のミーティングで皆が緊張している中、ひとりスポーツ新聞の競馬欄を読み耽っていたり。彼女にとってはかなり印象深かったらしい。うむ。私だってそんな奴がいきなり現れたら印象に残る……って、どれも私のしたことだ。記憶にないというのが一番恥ずかしい。彼女がクリスマスケーキをお土産に持ってきてくれたことで、うちは1日早くクリスマス。私からうちのへの今年のクリスマスプレゼントは、113ひきのねこのてがみ、というサンタ宛てにねこ…
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