現在9日に日付が変更したばかり。

 観念的な考えごとの諸々を書くつもりでレンタルした日記なのに、ここのところ本当に日記になっていて変な感じである。日記がこれだけ続いたのは生まれて初めてであり、驚くに値する。私の中に働き者の日記担当の人がいるかのようだ。そんな人はいなくて、これを書いているのは私自身だけれども、この数日、私とは思えない働き者っぷりを発揮している。いつ迄続くか見ものだ、と他人事のように言ってしまいたくなる程に働いている。3〜4日かける予定だった衣類整理は、一昨日で9割方済んでしまった。昨日は昼頃に起き、薬局とコンビニへ掃除に必要な道具や洗剤を買いに行き、軽く昼食を済ませてからひたすら掃除。まるでポン中の中の人ように掃除していた。ポン中では例えが悪過ぎるので、ダスキンの中の人とか便利屋の中の人としたい。数日前に作った予定表では、今週は衣類・雑誌整理週、来週はキッチン掃除週、再来週は居間・玄関掃除週だったのだが、その予定表は昨夜改変され、また今夜改変した。最初に作った予定表・2改予定表、所詮は掃除慣れしていない人間の机上の空論でしかなかったのだ。まず場所毎に掃除をしようという発想が間違っていた。他の人にとってはどうだか解らないが、私にとっては使う洗剤毎に分けた方が効率が良いらしい。

 という訳で、窓の掃除から取り掛かった。うちにある窓は5箇所。ダスキンのサイトで描かれていた形に洗剤を吹きかけ、乾いた雑巾で拭いていく。雑巾2枚が文字通り茶色く染まった。うちのも私も喫煙者なので、茶色は全て脂だ。私も喫煙するのでまだいいのだが、世の、旦那は喫煙するが自分では喫煙しない主婦にとって、この雑巾の染まり具合は非常に遺憾ではなかろうか。家に喫煙者がいなければもっともっと雑巾の染まり具合はマシだろう。そもそも汚れるだけであり、染まったりはしないだろう。窓拭きと同じ洗剤を使う鏡も拭く。うちにある大きな鏡はみっつ。また雑巾が1枚茶色く染まる。この家は狂っている。こんなに茶色い家があっていい筈がない。そして雑巾3枚を見て、大掃除の予定に組み込んでいた壁の拭き掃除はやめることにした。雑巾が何枚あっても足りなくなるし、壁に取り掛かったが最後、他のことは何もできず、壁の綺麗さも不完全なままで年越しすることが明白である。壁は埃を払うに留め、引っ越す際に掃除の業者に頼むことに決めた。自分ではやりたくない。時間もかかるし、手も荒れる。既に手が荒れてきてしまっているのに、壁掃除なんてもう考えたくもない。窓と鏡の掃除を取り敢えず終え、不要な不燃物の処理に取り掛かる。

 どれにも思い入れがなかったので、さくさくと選別できた。この選別には以前どこかのサイトで見た、1ヶ月使っていないものは捨てる、という方針で行った。選別にあたり、戸棚や引き出しを開けて物を見回す。記憶にない物が多くあったことに驚いた。1ヶ月どころの話ではなく、4年以上使っていないものもあった。ホームレスの炊き出しに使われるようなアルミの小さな鍋やら、何かの引き出物であっただろうと思われるYumi Katsuraと背にネームの入ったスプーンやら。うちのも私もホームレスでも桂由美でもないので迷わずゴミ袋へ。スプーンが引き出物と思われたのは、桂由美がブライダルを主に扱うデザイナーだからである。友人知人の名ではない。鍋だのスプーンだのと判別できる物はいい。訳がわからないトレーのような物、蓋のような物。清水義範の「バールのようなもの」を髣髴させられたが、うちで発掘された、のような物、の中に凶器になりそうな物はなかった。そのもの性を喪失している物も即ゴミ袋逝き。タッパー類もやたらあったので、半分くらいに減らした。その中のひとつに、一時期よく使っていた物があった。何を入れてもいつの間にか中身が乾燥してしまうので、次第に使用頻度が落ちた物だ。よく見てみた。蓋が割れていた。洗っているときに気付かなかったのか。気付かないのが私らしさである。自分らしさは大切にしたいが、こんならしさは不要極まりない。タッパー類はどれも形が違っていたので捨てるのにやや頭を悩ませたが、不可解なのは瓶類だった。何故同じ瓶が2種4つずつもあったのか。しかもそのうちの1種はどう考えてもうちから発生した空き瓶ではない。どこかで何かを貰ったときの瓶だろう。取り敢えずふたつ捨てた。もう1種はアオハタのジャムの空き瓶。これは、またうちで発生するに違いない空き瓶なので全部捨てた。

 その後、入浴がてら風呂とトイレの掃除。うちはユニットバスなので纏めてやっつけた。手始めにパッキン部分とシャワーカーテンに黴除去剤を大量に吹き付けて2時間弱放置。放置中にキッチンの格子棚を掃除。放置時間まるまる費やされた。油と脂と埃が頑丈に絡み合い、たった2段しかないのにウエットティッシュ1パックを消費。不経済ではあるが、雑巾を使うと厚みで隅々迄綺麗にできない部分なので仕方がなかったのだ。黴除去剤の容器には、数分後に水洗いしてください、と書かれていたので放置し過ぎである。それでも指示書き通りに水洗いして綺麗になった試しがないので今回初めて2時間弱放置してみた。この2時間弱には自分なりの根拠がある。衣類用漂白剤の注意書きに、30分放置、とよく書かれている。そしてその後に、2時間以内に洗ってください、とある。2時間を越えてはいけない理由が何かしらあるのだろう。なので2時間を黴除去剤にも適用してみた。結果。シャワーカーテンは今迄よりも綺麗になった。パッキン部分はダメだった。パッキン部分は壁同様に引っ越す際に業者に頼もう。黴除去剤噴射部分を水洗いしてから天井掃除。或る場所を掃除する際、上からやっていくのは定石である。うちのユニットバスの天井には茶色い水玉があった。地模様ではない。そんな悪趣味なユニットバスのデフォルトはこの世に存在するのだろうか。そんなことはどうでもよく、悪趣味な水玉の正体は脂である。うちのも私もトイレで喫煙する癖があるのだ。これらを綺麗にし、トイレのタンクや洗面台や浴槽の縁及び中のぬめりを洗い流し、壁のザラつきを消しゴム状のスポンジでつるつるに仕上げた。それからやっと自分自身を洗い、終了。私の入浴中にうちのが帰宅した。掃除した箇所をいちいち示し、どうよ? と言ったところ、別の箇所を指して、ここがまだ汚い、ときたものだ。これだからやる気を失くす。手をつけていないところが汚いのは当たり前ではないか。98点を取っても、100点ではないことに怒っていた親を思い出してしまうではないか。なので無理矢理褒めさせた。自発的に褒めることができるようになってもらいたいものである。と、ここ迄昨日1日の流れを書いたのだが、洗濯が漏れている。したのに、いつしたのかがハッキリしない。私の中の掃除担当の人がいつの間にかしてくれたのだろうか。そんな人はいない。どっかでやったのだろう。記憶になくてもやってあるのだから良し。今日はカーテンの洗濯と居間の普段掃除機をかけない部分の掃除をしてから久々の通院の予定。何度か主治医の元に行かねばと書きつつも行っていなかったのだ。昨日入浴したので、今日は堂々と出掛けられる身であり、明日こそは行く。通院に限っては、予定ではなく決定。怠け者の私が昨日これだけ動いたことにより、雨天にならなければの話ではあるが。

BGM/アルバム「黄金の夜明け」

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