数学の成績は芳しくなかったが、子供の頃から表作りは好きだった。予定表や買い物リスト、所持品リストなど。リストはともかく、新年の目標同様に、予定表通りに事が進んだ試しはない。けれども久々に今日、今月の予定表を作ってみた。来週は衣類・雑誌等処分週間→再来週はバス・キッチン掃除週間→その翌週は居間・玄関掃除週間。合間にライヴの予定やクリスマスの予定を挟んである。ライヴの翌日は休養日とした。無理がないよう、1日の忙し具合が偏らないよう、ゆるく予定を組んだ……のだが、そもそも1ヶ月でうち中を掃除しようということに無理があるような気配である。普段掃除をしないので、いざしようと思っても何が必要なのかが今ひとつ判らない。なので検索してみたところ、ダスキンのサイトに行き着いた。そこでは場所毎の掃除の仕方・その場所を掃除する為に必要な道具などがとても細かく判り易く解説されており、大変勉強になった。が、掃除ってそんなに大変なのか。窓ひとつ拭くにも、より綺麗にする拭き方があるなんて初めて知った。他所のうちのひとたちは、それら全てを3日くらいでやっつけられるのだろうか。だろうな。大掃除に3週間を要する家の話など聞いたことがないから。予定表は作り終えたが、早速やる気が失せてきた。部屋や体が汚くて死んだ奴の話も聞いたことないし、いいや、もう。というのがダメだ。悪しき完璧主義の兆候。完璧主義克服の為にも今回の予定表は、その日の予定が全て終了しなくとも翌日に持ち越さずに、翌日は翌日として立てた予定に沿って行動しようと思う。物凄く精神的に負担になりそうだ。Aが終わっていないのにBを始めるなんて、本当に私にできるのだろうか。もやもやした気持ちを引き摺ってする掃除は、激しく効率が悪そうである。その日の予定を全てこなせればそれだけ片付いた・綺麗になったということであり、中途半端にしかできなければ完璧主義克服への第1歩として良し。頭では判っているのだが、だが、だがしかし。

 なるべく前倒しで予定が進むようにすればいい、と考え、まだ来週になっていないけれども衣類を片付けるべく、先日友人にアドバイスされた記憶の中の衣類リストを作製し始めた。まず思い出すのは高かった物・インパクトの強い物。……このリスト以外の物を捨てるということは、もしかして来年の私は、トップもボトムもインもアウトも柄物、というけったいなひとになりかねない罠。安価な無地の物が殆ど記憶にない。恐怖。柄キチガイになるのは嫌だ。衣装箱を開けて服を確認してしまった。あ、これはまだ着ていない、これもまだ着ていない(以下略。ダメ過ぎる。リスト作成にあたり、判ったこと。私の脳内の衣類収納スペースは、アイテム別ではなくブランド別で構成されていた。因ってどこのブランドかは思い出せないけれどもノーブランドではない衣類という物を書き出すのが困難であり、また思い出せる物が上記の通りということで途中でリスト作りをやめてしまった。月曜から実際に手に取りつつ選別する予定。手に取りつつ選別する為のコツを調べた。某巨大掲示板某板の過去ログから役立ちそうな物を選んで読む。ふむふむ、衣類の洗濯はそうすればより綺麗になるのか。違う。今知りたいのはそれではない。捨てる物と残す物の選び方だ。諦めてYahoo!で検索。役立ちそうなサイトを発見。2〜3年着なかった物は捨てる、というひとが多くいた。自分の衣類を見回す。殆どがここ2年くらいの間に買った物だ。捨てられないではないか。その前に着ていたものはどこに行ったんだろう。謎である。ネットオークションの出品履歴を見た。なくなったと思っていた衣類を出品・取引していたことが判明。もしかして、と思いくまなく出品履歴を確認。今年買って1度しか着ていないx-girlのカットソーはどこに行ったのだろう? 売っていないのになくなっているとは。また気に入らなかった物はなくなってくれても構わない、むしろ記憶にないうちに換金できいてるのは歓迎。しかし換金した訳でもないのに気に入っている物がなくなってしまったのには腹が立つ。自分の管理能力の低さに。

 役立ちそうなサイトを見ていたところ、同じように服を捨てられないひとも沢山いた。その中の面白かった意見。自分では捨てられないので家族に捨ててもらう。家族が、夫、子供、になっていたひとたちもいた。やはり捨てられない人間は他者の力を借りた方がいいのか。うちのに頼むか。前々から俺が捨ててやると言っていたし。けれども、うちのに頼むとユニクロと無印良品しか残らなくなりそうだ。うちのに真面目に意見を訊いた。真面目にというのは、普通に訊くとギャルソンやアナスイから捨てていけと言われるからである。で、真面目に訊いたら、ユニクロや無印から捨てていけば? と言われた。貧乏性で元値に拘るならば安価な物から捨てていけということだ。尤もだ。が、ユニクロのフリースがなくなったら私は就寝時に何を着ればいいのか。無印のリブニットがなくなったらモノトーン千鳥格子のノースリーブワンピースのインにできる物がなくなる。そして積み上げられた小さな衣装箱の一番下の段を全て捨てれば、とも言われた。そこには季節外れのパジャマやシビラの水着が収納されている。パジャマは家ではなくても構わないが、もし他所にお泊りに行くことになったときに必要だし、シビラの水着は値が張った。この、もし、や元値に拘るのが良くないと、nonno最新号の片付け特集に書いてあった。そこにあったチャート式のテストをしてみると、案の定私は勿体無い型の片付け下手だった。困った。実に困った。

 途中迄作製したリストを眺める。最も多かったブランドはcocueであった。アオザイが5枚以上。黒猫の本籍はベトナムか? というくらいにあった。次点でscolarかi.s。衣類の目立った特長は以前友人に指摘された花柄、そしてフリル物。シンプルな無地の物というのがトップス・ボトムス共に殆どなかった。いかん。このリストの完成は来週月曜の予定。月曜に取り敢えず所持衣類を全て書き出し、それを基に似通ったアイテムを削っていく予定。つもり。予定は未定にして決定に非ず。無印はともかくユニクロは処分。ユニクロの物はフリース類しかない。パジャマ・部屋着ランクアップ作戦。今後はユニクロフリースの代わりに45rpmのネルシャツとパンツ。……そんな贅沢が本当にできるのか? できない。自問自答。でもやるんだよ! と根本敬の描く村田の心意気で来年に挑みたい。年内に身につける普段着は全て捨てる。使い捨て上等。洗濯物も減らせて万々歳! コレを実践するとなると、捨てる物という前提で、年内は着替えなければならない。着替えそのものを放棄してしまいそうだ。そして初夢に勿体無いお化けが出そうな話である。

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