やれば良かったのよ、という仲村真理が述べた言葉を思い出した平成元年に大満足と少しの後悔をしている現在、12月4日に日付が変更されたばかり。

 昨日は平成元年。明日は風邪ひき。明後日は風邪を引き摺りつつ筋肉痛。支離滅裂なので解説。昨日は愛しの君のライヴに行ってきた。非常に盛り上がり、かつてない程に汗をかいた。折角風呂に入ったのが台無しだ……なんてことはどうでもよいのだが、過去、ライヴで額や胸元や背中に汗をかいたことはあるが、太腿まで汗をかいたのは初めてである。体感温度は低温サウナくらいだった。因って上半身は汗だくになった。昨日の私の服装。上はバスクシャツにバンドTを重ね、ジャケットとして薄手のネルジャケット。下はデニムスカート、ハイソックスの上にもう一枚短めの靴下を履きレッグウォーマーを重ね、マーチンの黒ブーツ。それに帽子と鞄。ライヴ終了後、バスクシャツは洗濯・脱水後のように湿っていた。誇張無しでそれ程の水分を吸わせてしまったのだ。この水分とは全て私の汗である。運動後にかくようなさらさらの汗だったので引いてしまえば不快感は余り残らなかったが、シャツの湿りは汗が引くように簡単に乾くわけではない。ライヴ中は小屋の中も暑いのでまだいい。けれどこの季節。外に出たら一気にぬるい不快感から骨身に沁みる冷たさになる。昨日は出待ちをせずに一緒に行った友人と軽い食事をした。そこでバスクシャツを脱いだ。着ていない方がマシというくらいに冷たかったのだ。で、脱いでバンドTのみで食事をしたのはいい。店を出るときにジャケットを羽織って帽子を被ったのもいい。外見上は傍から見ても特に季節感の狂った人間には見えなかった筈である。しかしながら、下は半袖Tシャツ1枚。莫迦だ。夏、ライヴ後に汗をかいてその場の物販でTシャツを買って着替えたことがある。夏なら着替えを持って行っていたかもしれない。まさか冬にここ迄汗をかくとは思いもしなかったのだ。次回からは絶対に着替えを持っていこうと決意した昨夜であった。そんな訳で、トンチキな薄着で帰宅した私の救いは防寒対策をしていった膝から下のみであり、今日の午後辺りから風邪っぽくなることだろう。私は風邪をひくと長引く体質である。従って明後日にも引き摺る。ライヴ中、私はヘドバンもフィスバンもするし、全身でリズムを取る。拍感覚が悪いのは承知だが、それでも勝手に体が動く。運動をする習慣のない万年運動不足の者にとって、これはかなり体力を消耗する行為である。普段使わない筋肉を動かす。20代後半になり、筋肉痛は1日空けてから出るようになった。これが冒頭の説明である。

 昨夜のライヴ。前回私が行ったものとは比べ物にならない程、メンバーの表情が良かった。不仲説は昨夜で風化していくように思う。全員楽しそうにプレイをし、笑顔も多かった。観客である私も嬉しくなったくらいだ。表情がはっきり見えたのは、非常に運が良かったと言えるだろう。チケット番号が余り良くなかった。そして小さい小屋だったことと企画ライヴという内容とで、マイナーなバンドにしては珍しく予約分のチケットは完売したらしい。そして少ないけれど当日券が出た。愛しの君らのバンドはいつもオール・スタンディングだ。私の位置は本来、ちょうど真ん中辺りになる筈だった。それが流れ流され堕ちゆく先はここは三途の……ではなく、最終的には愛しの君側の前から3〜4列目辺りに行けたのだ。私は小柄なので背の高い他の観客の頭や肩によりステージ全体を見回すことはできなかったが、それでもメンバーの表情や大まかな動きは見て取れた。懸命に愛しの君を目で追いつつヘドバンしていて驚いたこと。首にもギックリがあるのかと思った。ヘドバンでは首を前に後ろにと激しく振る。その最中、後ろに行った首が前に戻らなくなったのだ。激しく焦った。それでもライヴは中断してくれる筈は無く、周囲の観客の盛り上がりも増す一方。落ち着けない。仕方なく片手で無理矢理首を元の位置に戻し、その後はその手で首を固定しつつのライヴ鑑賞となった。歳ではなく運動不足の所為に決まっている。これからは首を意識的に動かそう。家で音楽を聴くときもヘドバンするか。いや、既に無意識にしていることもあり、うちのに指摘と注意を受けたことがある。首振ってるよ、唄ってるよ、不気味だよ、と。不気味で結構。今後は家でも意図的にヘドバンすることに決定。

 今日のセットリストは新曲だという1曲を除き、当初の予想通りに古いナンバーからばかりであり、当時毎回のように演奏していた曲に加えて当時も今も殆どライヴでは演っていない曲も。その中でも未聴だったアルバム未収録曲やアルバムに入っている曲の元バージョンを惜しみなく披露してくれたことに、行って良かったとつくづく思う。レア度満載。MCも当時を再現しようと思っていたようだが、それは無理だったようだ。無理でも聞いていた私は面白かったから良し。そして衣装。ベーシストは予告通り、ドラマーは普段通り。ギタリストである愛しの君は平成元年時のままではないがそれに似せた衣装と、当時使っていた眼鏡。それに似せた衣装、というのが今日の日記のタイトルに繋がる。1日付の日記参照。後悔先に立たず。これと、当時の曲の中でも特に生で聴いてみたかった1曲がセットリストから漏れていたことだけが残念ではある。まあそれは個人的意見であり、客観的に見れば100%満足できたと言っても過言ではない。観客の盛り上がりも普段以上だった。一緒に行った友人もかなり満足してくれたようで誘った甲斐があり一安心。会場待ちなどの時間に知人の一部と挨拶や簡単な会話を交わした。その他の知人は暫くライヴから足を遠ざけていた私を忘れたのか、それとも意識的に関わりを持とうとしなかったのか。深くは考えまい。中には、私のことを忘れてくれていたらいいなあ、と自身で思っていた人もいたし。ただひとりちょっと気になる行動をした人がいたが、それも深くは考えまい。疑心暗鬼はよろしくないし、単に私を忘れてしまっていただけならそれが一番だ。最近ライヴに行っていなかった私を、どうしたんだろうと心配していた、と言ってくれた方々がこの日記の存在に気付いているのかどうかは知らないが、感謝。有難う。忘れられていなかったこと、心配してくれていたこと、共に素直に嬉しかった。次回のライヴはひとりで行くことになるのだが、そのことへの不安が薄れた。ただ、今日一緒に行ったのは本当に友人なので誤解されていなければいいが、とだけ思う。うちのはまだ職場で仕事中だ。因みに現在0時52分。

BGM/耳は耳鳴り、脳内で「わたしのややこ」。特に愛しの君のややこ連呼部分。

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