それなりに……
2003年10月7日 メイク・ファッション・ピアス 現在11月6日早朝。
日々、着々と衣類が増えている。月々の間違いではなく確実に、日々。単純計算で年間365着の衣類及び服飾小物が増えていることになる。365着は大袈裟だが、200近くの物が増えているだろう。非常に楽しく嬉しいが、非常に困ったものである。何度となく書いているが収納場所に限界があるのだ。近頃は本気でレンタルトランクの使用を視野に入れ始めた。近所に24時間出し入れ自由のレンタルトランクが出来たのだ。月々1万弱。微妙な値段故に未だ決断には至っていない。5000円ならすぐさま借りる。1万円オーバーなら諦める。弱、というのが曲者だ。反省。悪いのはその価格設定をしたレンタルトランクのオーナーではない。どこぞのプレスか販売員か? というペースで服を買い続けている私なのだ。危うく他人様を悪者にして自己を正当化するという卑怯な行為に走るところであった。卑怯は嫌いである。この件に関して悪人は明らかに私。
今日届いた服のひとつに800円で購入したピンク系パープルのクラッシュベロアミニスカートがある。単品使いもダブルボトム使いも可能なスカートだ。購入先はネットオークション。新品且つ値札付きで出品されていたセレクトショップのインポート物である。ネットオークションの決め手は画像にある。商品説明も大事だが、まずは画像が魅力的でなければ人の気を惹くのは難しい。それに気付いた者が増えたのか、昔よりもトルソーを使って画像撮影している出品者が多くなっている。平置きやハンガーにかけて撮影された衣類よりも数段良く見えるし、シルエットも判り易い。私も出品時に使いたいのだが如何せんそのトルソーを置く場所がないので、出品時は仕方なくハンガーに吊るして撮影している。今日届いたスカートはダブルボトム用ミニスカートを物色している中で見つけた物だ。平置きにして撮影されていた。ベロアの質感もよく掴めず迷った。この商品に入札した決め手は画像に写っていた値札である。値札には定価が書かれていた。定価28000円の物が800円から。ネットオークション、万歳! フリーマーケットでもこの定価で新品なら売り手も強気に出るだろうに、何と善良な出品者なのだろう。そしてまた出品タイトルに検索用ブランドも入れておらず、私のように1品1品見ていくような暇人でなければ見つけられなかった品である。私とて毎回そんな手間暇かかる見方をしている訳ではないので本当に運が良かった。届いた商品は画像以上にかわいく十分に満足でき、またこの秋から来春迄と言わず、その次の秋からも活躍させられそうな物だった。私は自他共に認める買い物上手である。
いい物を高く、安物を安くという買い物は誰にでもできることであり、買い物上手はいい物を安く買うことができる者だ。私はそのひとりである。以前に書いたアナスイのラムレザースーツも5000円程で入手した。他にも材料費の方が高いのではないか? と思える革の1点物コサージュをひとつ50円で幾つか、1点物の手編みの帽子を200円で購入していたりする。我ながら上手い買い物だと思う。その陰にそこそこの値段を出したのに傷物だった商品なども幾つかあるが気にしない。それ以上の問題を前にしては、このような失敗だった買い物も霞んでしまう。それ以上の問題とは、私は何を着ても、それなり、にしか見えないということだ。安物を着てもそれなりに見えるのはいい。けれど高価な物を着てもそれなりにしか見えない。他者にとってはどうでもいいことであろうが、自己満足に基づくファッションを楽しんでいる私にとっては大きな問題である。オリーブデオリーブのスカートを穿いてもコムデギャルソンのスカートを穿いても、トゥアクーのシャツを着てもヴィヴィアンウエストウッドのシャツを着ても変わり映えしないのは余りにも淋しい話ではないか。由々しき問題である。
通常昼過ぎから夕方に起床する私が、珍しく午前中に目を覚ました。うちのがテレビを付けっぱなしで出社してしまっていた為、目を開けると自然とワイドショーが目に入った。そのときやっていたのは、メイン司会者とコメンテーターがVTRに映されたセレクトショップの店長の着ている服の総額を当てるというコーナーだった。その店長の服装は、ボーダーのパーカーニット+リメイクされた1点物デニムスカート+革ブーツ+フレーム1周にダイヤが沢山付けられたG-Shockもどきの時計、と記憶している。スタジオにはそれらの衣類・服飾小物が実際に置かれていて、回答者が手に取って見ている間にそのコーナーの司会者がひとつひとつに解説を加えていた。ニットはカシミアだかなんだかのオーダー物で〜〜、スカートは1点物で〜〜。回答者の出した答えは40〜60万くらいだったと思う。正解は69万円。何じゃそりゃ。驚いたのはそのトータル金額ではない。ニットと時計の値段である。どう高く見積もってもニットは1万円前後にしか見えなかった。それが10万円だと言う。材質も縫製も良く、着心地もさぞかし良かろう。けれど見てくれは、少なくとも画面越しには1万円前後。時計はあれだけ沢山のダイヤが付けられていながら20万だか30万だか。要はダイヤと言っても屑ダイヤで縁取られている物なのだ。屑ダイヤに囲まれたG-Shockもどきにその値段。ジルコンでいいではないか。いや、それ以前にそんな宝飾の時計そのものを手にするセンスってのがもう……。そのコーナーでは、セレクトショップ店長はファッションリーダー、として取り上げられていたが私の目にはそのセンスはどうよ……と思えてならない服装だった。ニットと時計はいい。スカートとブーツもいい。しかしその4品を同時に身に付けるのはどう考えたってナシだ。その問題として取り上げられる前にも、ふたりのセレクトショップ店長が登場していた。そのうちのひとりがこのようなことを言っていた「普通はナシでも私が着ちゃえばアリになってしまうのが楽しい」。ふむ。自分がちょっと面白みのある恰好をして、それを人に真似られたりするのは楽しいし、ときには優越感を感じたりもする。解る。けれど問題となっていた店長のファッションはどう転んでもナシ。知らない人の恰好がアリでもナシでも私に影響はない。ただ、そのコーナーを見て何を着てもそれなりにしか見えない人が私以外にもいる、しかもファッション業界に身を置いているということに安堵はさせてもらった。そして彼女よりは私の方がマシなセンスの持ち主だと胸を張って言わせていただく。
nonnoに於けるファッションリーダーはモデルのEMIであるらしい。藤澤恵麻の方が人気は高そうだが、ともかくそう定義されているようだ。前号のnonnoにて、おしゃれリーダーEMIのひとくせコーディネート塾、というコーナーが設けられていた。そのコーナーのトップのキャッチが、一番気になるのはツィッギースタイル、とあった。先々月、もう5年程お世話になっている美容院に髪を切りに行く際に生まれて初めてイメージ画像を持参した。美容師も私のイメージに合っていると賛成してくれ、希望に沿った髪型にしてくれた。因みにその美容師は、似合わないと思ったら絶対に客の言うことに頷かずに別のスタイルを提案する美容師であり、腕もセンスもいいので私は絶対的信用を置いている。今迄はイメージを口頭で伝えるのみで、そのときに有名人の名前も出したこともなかった。そしてその初持参の画像の主は……ツィギー。私の後追いじゃないか! さも自分が流行を先取りしているかのようなことを言うな! と腹が立った。雑誌に怒っても仕方がないのだが。さっき、人に真似られたりするのは楽しい、と書いた。それはあくまで相手が一般人の場合である。ファッションリーダーだのおしゃれリーダーだのにそれをされると、まるで私が後追いしているかのように他者からは見えてしまうだろう。どうにも遣る瀬ない気持ちになるので勘弁して欲しい。予定では1年計画でショ…
日々、着々と衣類が増えている。月々の間違いではなく確実に、日々。単純計算で年間365着の衣類及び服飾小物が増えていることになる。365着は大袈裟だが、200近くの物が増えているだろう。非常に楽しく嬉しいが、非常に困ったものである。何度となく書いているが収納場所に限界があるのだ。近頃は本気でレンタルトランクの使用を視野に入れ始めた。近所に24時間出し入れ自由のレンタルトランクが出来たのだ。月々1万弱。微妙な値段故に未だ決断には至っていない。5000円ならすぐさま借りる。1万円オーバーなら諦める。弱、というのが曲者だ。反省。悪いのはその価格設定をしたレンタルトランクのオーナーではない。どこぞのプレスか販売員か? というペースで服を買い続けている私なのだ。危うく他人様を悪者にして自己を正当化するという卑怯な行為に走るところであった。卑怯は嫌いである。この件に関して悪人は明らかに私。
今日届いた服のひとつに800円で購入したピンク系パープルのクラッシュベロアミニスカートがある。単品使いもダブルボトム使いも可能なスカートだ。購入先はネットオークション。新品且つ値札付きで出品されていたセレクトショップのインポート物である。ネットオークションの決め手は画像にある。商品説明も大事だが、まずは画像が魅力的でなければ人の気を惹くのは難しい。それに気付いた者が増えたのか、昔よりもトルソーを使って画像撮影している出品者が多くなっている。平置きやハンガーにかけて撮影された衣類よりも数段良く見えるし、シルエットも判り易い。私も出品時に使いたいのだが如何せんそのトルソーを置く場所がないので、出品時は仕方なくハンガーに吊るして撮影している。今日届いたスカートはダブルボトム用ミニスカートを物色している中で見つけた物だ。平置きにして撮影されていた。ベロアの質感もよく掴めず迷った。この商品に入札した決め手は画像に写っていた値札である。値札には定価が書かれていた。定価28000円の物が800円から。ネットオークション、万歳! フリーマーケットでもこの定価で新品なら売り手も強気に出るだろうに、何と善良な出品者なのだろう。そしてまた出品タイトルに検索用ブランドも入れておらず、私のように1品1品見ていくような暇人でなければ見つけられなかった品である。私とて毎回そんな手間暇かかる見方をしている訳ではないので本当に運が良かった。届いた商品は画像以上にかわいく十分に満足でき、またこの秋から来春迄と言わず、その次の秋からも活躍させられそうな物だった。私は自他共に認める買い物上手である。
いい物を高く、安物を安くという買い物は誰にでもできることであり、買い物上手はいい物を安く買うことができる者だ。私はそのひとりである。以前に書いたアナスイのラムレザースーツも5000円程で入手した。他にも材料費の方が高いのではないか? と思える革の1点物コサージュをひとつ50円で幾つか、1点物の手編みの帽子を200円で購入していたりする。我ながら上手い買い物だと思う。その陰にそこそこの値段を出したのに傷物だった商品なども幾つかあるが気にしない。それ以上の問題を前にしては、このような失敗だった買い物も霞んでしまう。それ以上の問題とは、私は何を着ても、それなり、にしか見えないということだ。安物を着てもそれなりに見えるのはいい。けれど高価な物を着てもそれなりにしか見えない。他者にとってはどうでもいいことであろうが、自己満足に基づくファッションを楽しんでいる私にとっては大きな問題である。オリーブデオリーブのスカートを穿いてもコムデギャルソンのスカートを穿いても、トゥアクーのシャツを着てもヴィヴィアンウエストウッドのシャツを着ても変わり映えしないのは余りにも淋しい話ではないか。由々しき問題である。
通常昼過ぎから夕方に起床する私が、珍しく午前中に目を覚ました。うちのがテレビを付けっぱなしで出社してしまっていた為、目を開けると自然とワイドショーが目に入った。そのときやっていたのは、メイン司会者とコメンテーターがVTRに映されたセレクトショップの店長の着ている服の総額を当てるというコーナーだった。その店長の服装は、ボーダーのパーカーニット+リメイクされた1点物デニムスカート+革ブーツ+フレーム1周にダイヤが沢山付けられたG-Shockもどきの時計、と記憶している。スタジオにはそれらの衣類・服飾小物が実際に置かれていて、回答者が手に取って見ている間にそのコーナーの司会者がひとつひとつに解説を加えていた。ニットはカシミアだかなんだかのオーダー物で〜〜、スカートは1点物で〜〜。回答者の出した答えは40〜60万くらいだったと思う。正解は69万円。何じゃそりゃ。驚いたのはそのトータル金額ではない。ニットと時計の値段である。どう高く見積もってもニットは1万円前後にしか見えなかった。それが10万円だと言う。材質も縫製も良く、着心地もさぞかし良かろう。けれど見てくれは、少なくとも画面越しには1万円前後。時計はあれだけ沢山のダイヤが付けられていながら20万だか30万だか。要はダイヤと言っても屑ダイヤで縁取られている物なのだ。屑ダイヤに囲まれたG-Shockもどきにその値段。ジルコンでいいではないか。いや、それ以前にそんな宝飾の時計そのものを手にするセンスってのがもう……。そのコーナーでは、セレクトショップ店長はファッションリーダー、として取り上げられていたが私の目にはそのセンスはどうよ……と思えてならない服装だった。ニットと時計はいい。スカートとブーツもいい。しかしその4品を同時に身に付けるのはどう考えたってナシだ。その問題として取り上げられる前にも、ふたりのセレクトショップ店長が登場していた。そのうちのひとりがこのようなことを言っていた「普通はナシでも私が着ちゃえばアリになってしまうのが楽しい」。ふむ。自分がちょっと面白みのある恰好をして、それを人に真似られたりするのは楽しいし、ときには優越感を感じたりもする。解る。けれど問題となっていた店長のファッションはどう転んでもナシ。知らない人の恰好がアリでもナシでも私に影響はない。ただ、そのコーナーを見て何を着てもそれなりにしか見えない人が私以外にもいる、しかもファッション業界に身を置いているということに安堵はさせてもらった。そして彼女よりは私の方がマシなセンスの持ち主だと胸を張って言わせていただく。
nonnoに於けるファッションリーダーはモデルのEMIであるらしい。藤澤恵麻の方が人気は高そうだが、ともかくそう定義されているようだ。前号のnonnoにて、おしゃれリーダーEMIのひとくせコーディネート塾、というコーナーが設けられていた。そのコーナーのトップのキャッチが、一番気になるのはツィッギースタイル、とあった。先々月、もう5年程お世話になっている美容院に髪を切りに行く際に生まれて初めてイメージ画像を持参した。美容師も私のイメージに合っていると賛成してくれ、希望に沿った髪型にしてくれた。因みにその美容師は、似合わないと思ったら絶対に客の言うことに頷かずに別のスタイルを提案する美容師であり、腕もセンスもいいので私は絶対的信用を置いている。今迄はイメージを口頭で伝えるのみで、そのときに有名人の名前も出したこともなかった。そしてその初持参の画像の主は……ツィギー。私の後追いじゃないか! さも自分が流行を先取りしているかのようなことを言うな! と腹が立った。雑誌に怒っても仕方がないのだが。さっき、人に真似られたりするのは楽しい、と書いた。それはあくまで相手が一般人の場合である。ファッションリーダーだのおしゃれリーダーだのにそれをされると、まるで私が後追いしているかのように他者からは見えてしまうだろう。どうにも遣る瀬ない気持ちになるので勘弁して欲しい。予定では1年計画でショ…
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